野口 知宏 M2 | 岡田 実 | 関 浩之 | 原 孝雄 | |
発表題目:繰り返しクリッピングを用いたOFDMとCI/OFDMにおけるEfficient PAPRによる性能評価
発表概要:無線通信において周波数利用効率を高める手段として、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式がある。この方式は、近年地上デジタル放送などに用いられており注目を浴びているが、OFDMは、ピーク対平均電力比(PAPR)が高い問題がある。よって、PAPRを削減する研究が広く検討されている。しかし、PAPRを削減するとbit-error rate(BER)の劣化が生じるので、PAPRが評価基準として最適であるとは言えない。そこで本研究では、実用上のシステムを考慮した評価基準であるEfficient PAPRを説明するとともに、CI/OFDMとOFDMのEfficient PAPRの結果を示し、その有効性について検討する。 | ||||
南 貴博 M2 | 関 浩之 | 岡田 実 | 楫 勇一 | 中村 嘉隆 |
発表題目:加速度センサを用いたセキュリティレベル調節可能な共通鍵生成プロトコルの提案
発表概要: 「特許出願予定のため、ゼミナール担当の先生方の ご許可を頂いた上で、発表概要の掲載は控えております。 ご了承下さい。」 | ||||
花野 博司 M2 | 伊藤 実 | 岡田 実 | 安本 慶一 | |
発表題目:WiFiと携帯通信網を併用した動画広告配信手法
発表概要:近年,携帯電話を対象とした動画配信サービスが一般的になっている.多種多様な動画を配信する場合,ユーザのコンテキストを考慮した動画広告配信を行うことで高い広告効果が期待できる.しかしコンテキストアウェアな動画広告配信は,動画広告のサイズが非常に大きいことや多数のユーザが同じ広告を異なる時間に要求することにより帯域を大きく消費する. そこでWiFiと携帯通信網が併用できる携帯端末を対象とした新しい動画広告配信手法を提案する.提案手法では携帯通信網の使用量を削減するために,動画広告のファイルを断片に分割し,各ノードがWiFiのアドホックモードによって近隣のノードと断片を交換する.多数のノードに対して手法を有効に機能させるために,集中制御を行わず携帯端末が自律的・確率的に自身の行動を決定するアルゴリズムを提案する. シミュレーション実験によって,すべてのノードが携帯通信網だけを使用して動画広告をダウンロードした場合に比べ,提案手法によって携帯通信網の使用量を約93%削減できることを確認した.また,多数のノードやモビリティがある場合に対しても有効に機能することを確認した. | ||||
村越 優喜 M2 | 山口 英 | 岡田 実 | 門林 雄基 | 安本 慶一 |
発表題目:AS間トレースバックにおける効果的な追跡要求発行アルゴリズムに関する研究
発表概要:AS間トレースバックとは,通過するパケットの情報をハッシュ値として記録し,AS間でハッシュ値の交換を行う事で,客観的にASパスまたは送信元ASの特定を行うことである. このAS間トレースバックをトレースバック相互接続アーキテクチャを用いて実現しようとする研究開発が現在進められている. トレースバック相互接続アーキテクチャでは,AS毎の運用ポリシーの差異の反映や,基礎となるトレースバック方式の容易な入れ替えを実現するため,AS毎に異なるトレースバック方式を導入した場合でも追跡可能なアーキテクチャとなっている. しかし,ASによってはサンプリングを用いて通過パケットを記録している場合も考えられ,一度の追跡要求だけではAS間トレースバックが成功しない可能性が高くなる. その対策として,複数回の追跡要求を行う事でAS間トレースバックの成功率を上昇させることができるようになるが,単純な追跡要求発行アルゴリズムでは,AS間トレースバック自体がネットワークに高い負荷をかける結果となる. そこで本研究では,異種トレースバック方式が混在した環境でも効果的にAS間トレースバックが行えるような追跡要求発行アルゴリズムの研究を行う. 本発表では,フローサンプリング技術を用いたトレースバックシステムを実装し,予備実験から得られた結果をもとに,異種トレースバック方式混在環境下での効果的な追跡要求発行アルゴリズムについて考察する. | ||||
村松 敬司 M2 | 鹿野 清宏 | 松本 裕治 | 猿渡 洋 | 戸田 智基 |
発表題目:最尤スペクトル系列変換に対する短遅延処理アルゴリズムの適用
発表概要:ある人の声の特徴(声質)を別の声質に変換する手法,声質変換の研究が進められており,混合正規分布モデルに基づく代表的な声質変換手法として,最小平均二乗誤差に基づくスペクトル変換法と,最尤推定に基づくスペクトル系列変換法が提案されている.前者の枠組みではフレーム毎に変換を行うため,リアルタイム処理が可能だが,不自然なスペクトル遷移が生じる可能性がある.一方後者の枠組みでは,フレームの前後関係を考慮しているため変換品質は高いが,発話単位のバッチ処理が必要であるため,大きな遅延が生じる問題がある.本発表では,最尤スペクトル系列変換に短遅延処理を適用した声質変換手法を提案する.フレームの前後関係を考慮しているため,短遅延処理が可能でありながら高い変換品質を保つ事が可能である.提案手法の性能を客観評価実験および主観評価実験により明らかにする. | ||||
宮本 大輔 M2 | 鹿野 清宏 | 松本 裕治 | 猿渡 洋 | 戸田 智基 |
発表題目:制約付き最尤線形回帰に基づく肉伝導音声変換のための音響特性補正
発表概要:外部雑音に頑健な音声コミュニケーション手段として,非可聴つぶやきマイクロフォンによって収録される肉伝導音声を用いる方法が研究されている. 肉伝導音声の音質は低いが,学習部と変換部で構成される統計的声質変換を用いることで,大幅な音質改善が可能である. しかし,肉伝導音声の音響特性は,非可聴つぶやきマイクロフォンの圧着位置などの収録条件に大きく影響される. 変換モデル学習時と使用時で音響特性が大きく異なると変換音質が劣化する危険性があるため,実環境での使用を想定すると,音響特性の補正が必要である. 本発表では,ケプストラム平均差分および制約付き最尤線形回帰に基づく音響特性補正法を肉伝導音声変換へ導入し,その有効性を確認したことを報告する. | ||||
三宅 純平 M2 | 鹿野 清宏 | 松本 裕治 | 猿渡 洋 | 川波 弘道 |
発表題目:
音声対話システムのWeb検索タスクにおける言語モデルの改善
発表概要: 近年,音声認識を有するWebアプリケーションの開発やWebマニングによる質問応答システムの研究が 精力的に行われており, 今後, Web検索タスクのような幅広いドメインに対応した音声認識が求められること考えられる. 本研究では,音声対話システム「たけまるくん」におけるWeb検索発話の認識率改善を目的とする. 我々は, まずWeb検索タスクの発話分析を行い, 流行情報と地域情報への対応や流行語や新出語の未知語の対処の必要性を確認した. そこで, 流行情報の対応として,集合知サイトやキーワードランキングのWebキーワードコーパスから 構築し, 地域情報の対応として,従来のたけまるモデルを用いた. そして,Web検索用のモデルとして,両者のモデルをモデルベースで融合を行うことで認識率の改善を得た. また, 流行語や新出語の未知語の問題として,括弧表現に基づくWebテキストマイニングを用いた 自動的な読み付与の手法の提案を行った. | ||||