ゼミナール発表

日時: 6月9日(月)4限 (15:10-16:40)


会場: L1

司会:竹之内
YU THOMAS EDISON CHUA D コンピュータ設計学 中島 康彦
発表題目:温度制約を考慮したSoCテスト容易化設計ならびにRTLフォールスパス判定に関する研究
発表概要:近年のSoCは面積と製造技術の縮小により,益々複雑になっている.それらにより,電力密度だけではなく熱密度も増加している.さらに,テスト時は,テスト時間を短くするために,複数のコアを並列にテストするので通常動作時より多くのスイッチング動作が行われ,オーバーヒーティングは益々深刻な問題になっている.オーバーヒーティングは,漏れ電力の増加とチップ損傷、タイミング遅延などを引き起こし,歩留まり低下を招く.本研究では,テスト時のオーバーヒーティング問題の解決方法として,温度制約を満たすテストスケジュールを可能にするSoCテスト容易化設計技術(DFT)を提案する. また,テスト容易化設計は回路のテストを容易にする一方で、本来テストできない故障をテスト可能にする.これをオーバーテスティングと呼び、その結果、歩留まり低下を招く.本研究では,オーバーテスティング問題の解決方法として,RTL(RegisterTransfer Level)でのフォールスパス(テスト不能パス)判定方法を提案する. 本発表では,これまでの進捗と成果,ならびに今後の研究方針について述べる.
 
金 守桓 D 情報コミュニケーション 中島 康彦
発表題目:地上デジタルテレビ携帯受信機における適応制御による低消費電力化
発表概要:近年日本の地上デジタル放送規格であるISDB-Tの携帯端末向け放送であるワンセグ放送が開始されている.携帯端末機はバッテリー容量の制約があり,消費電力が制限されているため,携帯受信機の実装にはさらなる低消費電力化が求められている.本研究ではワンセグ放送に携帯受信機のRFおよびベースバンド部を適応制御することによる低消費電力化法を提案する. RFフロントエンド部にノイズ・フィギュア(noise figure)と消費電力間trade-offの関係があることに着目し, 通信状況に応じて制御することで消費電力を削減する手法を提案する.また,ベースバンド部の低消費電力化を行うため,ワンセグ受信機内の計算の大きな部分を占めるFFT(Fast Fourier Transform)演算回路におけるビット幅を通信状況に合わせて制御する手法を検討する.本発表ではこれまでの進捗と今後の研究方針について述べる.