村田 知弥 M2 | 湊 小太郎 | 小笠原 直毅 | 杉浦 忠男 | |
発表題目:エバネッセント顕微鏡によるアクチンフィラメントの三次元解析 発表概要:近年の死亡率第一位の癌、これは細胞の形態異状、異常増殖が原因だと知られている。 形態異状は細胞骨格であるアクチンフィラメントの異状である。 本研究ではこのアクチンフィラメントを三次元に解析する手法を開発する。 エバネッセント顕微鏡とは光源として、光を斜めから入射し、全反射が生じる時発生するエバネッセント場を用いる。 特徴は光の薄い膜のようなもので通常の光のように直進せず指数関数的に強度が減衰する。 この性質を利用して細胞膜近傍のみを照射でき、膜近傍の小胞、アクチンフィラメントの観察に用いられている。 三次元解析の手法としては光の膜の厚さをかえて、複数の画像を撮り、蛍光分子のガラス基盤からの距離を求め、 三次元再構成像をつくる。ここまでは小谷によって行われた。 これを自動化し時系列を追って撮像できるようにしアクチンの動態を解析することを目標とする。 | ||||
上野 秀剛 D2 | 松本 健一 | 西谷 紘一 | 飯田 元 | 門田 暁人 |
発表題目:開発者の視線を用いたソフトウェアレビュープロセスの分析
発表概要:ソフトウェア開発においてシステムの品質を高めるための有効な手段として,ソフトウェアレビューがある. ソフトウェアレビューではシステムを開発する際に作られる仕様書やソースコードといったドキュメントを精読することで,誤りを発見する. 従来の研究でソフトウェアレビューをより効率的に行うための手法が提案されており,有効性の確認やその比較が行われている. しかし,レビューにおいては手法の差よりも個人差や対象ドキュメントの違いによる影響が大きく,これらを考慮したレビュー手法が必要である. 本研究ではレビュー時における作業者の行動を詳細に分析するために,ディスプレイ上に表示されたドキュメントを読む際の視線の動きを計測する. 本発表ではレビュー時の視線移動を計測するために構築した環境と,個人差やドキュメントの違いによる差を分析するための実験について述べる. | ||||
奥 健太 D2 | 加藤 博一 | 木戸出 正継 | 宮崎 純 | 中島 伸介 |
発表題目:ユーザコンテキストを考慮した情報推薦方式に関する研究 発表概要:膨大な情報の中から,ユーザの嗜好に合った情報を提供する情報推薦技術が注目されている.この情報推薦技術は,実際にWeb上において推薦システムとして運用されている例もみられる.しかしながら,現状のシステムでは,ユーザにとって必要のない情報が提供されることも多く,十分に満足されているものであるとはいえない.その原因として,推薦時のユーザの状況が考慮されていないことが挙げられる.ユーザ嗜好は,そのときユーザがおかれている状況に応じて変化するものであるため,このことを踏まえて情報推薦技術を設計する必要がある.そこで,本研究では,ユーザの状況を考慮した情報推薦方式の実現方法に関する検討を行う.本発表では,これまでの研究成果および現在の進捗状況について報告する. | ||||
山本 好美 M2 | 湊 小太郎 | 木戸出 正継 | 杉浦 忠男 | 中尾 恵 |
発表題目:物理則に基づく肺の変形シミュレーション 〜呼吸に伴う肺の変位推定〜
発表概要:現在、死亡原因の上位に挙げられる肺がんに対して、効果的かつ侵襲の少ない診断・治療方法として、放射線治療が注目されている。しかし、肺腫瘍は呼吸に伴って移動するため、効率的な照射方法は確立されていない。呼吸時の肺の局所変位が推定できれば効率良く侵襲の少ない照射に繋がる可能性がある.本研究では,肺の呼吸変形シミュレーションのための有限要素モデリング方法を提案する.提案方法は,呼吸時の肺全体の変形を求めることを目的とし,肺と胸郭間の力学的相互作用を記述することで最大呼気時から最大吸気時の肺の変位を推定する.本発表においては、実測CT データから肺の形状を持つ単純な有限要素モデルを構築してシミュレーションを実施し,モデルの振る舞いを確認したので報告する. | ||||