SAMPEBATU LIMBRAN D2 | 岡田 実 | 関 浩之 | 原 孝雄 |
発表題目:Robust Spreading Code for OFDM System in Various Environments
発表概要:The transmission of OFDM system is a sum of number of subcarriers which affect to the high level of Peak-to-Average Power Ratio (PAPR). This high PAPR will be very sensitive in the non-linear channel. In a spread OFDM system, data are spread onto all subcarriers. These spread data distribution affects the PAPR performances of the spread OFDM system, hence a good spreading code that can manage the PAPR is important. In addition, the frequency diversity effect is obtained when a spreading code is applied to the OFDM system. This diversity is important to minimize the bit error rate (BER) in fading channel. In BER performance evaluation, beside the effect of noise, non-orthogonality characteristics of the spreading code contributes to a number of errors at the receiver. To monimize these errors, spreading code with perfect orthogonality shoud be selected. In this research, we focus on non-linear and fading channel, where both of these environments require the evaluation of both PAPR and BER performances. | |||
木村 聡 M2 | 岡田 実 | 関 浩之 | 原 孝雄 |
発表題目:ディープクリッピングによるOFDM信号のピーク電力削減
発表概要:近年ディジタル放送や無線LAN等で広く応用されているOFDM(直行周波数分割多重)方式は、平均電力に対してピーク電力が高くなるという本質的な欠点を有する。高いピーク電力は送信アンプの電力効率を劣化させるなどの悪影響を及ぼすため、ピーク電力の削減が大きな課題となっており、種々の方式が提案されている。本発表は、その中で付加情報が不要で、既存のシステムにも容易に適用可能なクリップ&フィルタ方式について改良を提案する。すなわち、従来法ではしきい値で振幅をクリップした後に帯域制限することでピークの再発が起こる欠点があったものを、クリップ方式の工夫によりピーク再発の抑圧を可能にする。この提案法により、同ピーク電力の信号を得るのにクリップ&フィルタの繰り返し回数が低減され、信号品質が改善されることを示す。 | |||
小松崎 洋輔 M2 | 岡田 実 | 関 浩之 | 原 孝雄 |
発表題目:移動受信環境におけるガード区間越え遅延波抑圧機能を有するOFDM受信機の伝送特性
発表概要:現在のISDB-T(Integrated Services Digital Broadcasting for Terrestrial)方式を用いた地上デジタルテレビ放送の移動受信では,OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)という伝送方式が用いられている.その際,受信品質に大きく影響を及ぼすのがマルチパスフェージングである.その受信品質改善の一手法としてダイバーシチが用いられている.ダイバーシチ受信は,マルチパスフェージングによる受信信号レベル低下により,受信品質が劣化する問題を解決する有効な方式であるが,OFDMのガード区間を超えるマルチパス遅延広がりによる波形ひずみに対する補償効果は無い.本研究では,SFN(Single Frequency Network)などで発生するガード区間を越える長距離からの到来波による波形ひずみを補償するために,受信出来たガード区間の信号を利用することにより遅延波を抑圧する手法を検討する. | |||
中村 隆志 M2 | 岡田 実 | 関 浩之 | 原 孝雄 |
発表題目:演算量の少ないOFDM信号のクリッピング法に関する検討 発表概要: OFDM(Orthogonal Frequency Divison Multiplexting:直交周波数分割多重)方式は,複数のサブキャリアを用いて並列伝送する事で高速伝送を可能にするが,その反面高いピーク電力を発生する問題がある.これらの問題に対して様々なピーク電力抑圧手法が検討されている.最も簡単な手法としてクリッピング&フィルタリング法(CAF:Clipping and Filtering)が知られている.クリッピングでは信号の振幅値と閾値との比較を行うため,振幅を求める必要がある.振幅値を求める方法としてCORDIC(COrdinate Rotation DIgital Computer)を一般的に用いられている.本研究では,CORDICアルゴリズムに比べて所要演算量を低減したクリッピング手法を提案しその効果を示す. | |||
太田 久美 M2 | 鹿野 清宏 | 松本 裕治 | 猿渡 洋 | 戸田 智基 |
発表題目:一対多固有声変換に基づく声質制御法に関する予備的検討
発表概要:声質変換とは,ある話者の声質を別の声質へと変換する技術である. 声質制御が可能な声質変換法として,ある話者の声質から任意の話者の声質への変換を可能とする,一対多固有声変換 (Eigenvoice Conversion: EVC) が提案されている. 一対多EVCでは,予め収録した話者らの声が持つ主な特徴を捉えた固有ベクトル(固有声)に対する重みを操作することで,変換音声の声質を手動制御することができる. しかし,各固有声は,男性的な声,女性的な声,かすれた声,澄んだ声のような,直感的に表現しやすい声質を表さない可能性があるため,所望の声質を直感的に制御することが困難である. 一方,先行研究として,隠れマルコフモデル (HSMM) に基づくテキスト音声合成における,合成音声の声質の直感的な制御のための重回帰手法が提案されている. この手法により,HSMMにおけるパラメータは,具体的な声質の特徴を捉えた低次元のベクトル(声質制御ベクトル)を用いて制御することが可能となる. そこで,本発表では,変換音声の声質を直感的に制御するために,声質制御ベクトルを用いた一対多EVCに対する重回帰手法を提案する. また,その有効性を予備実験により検証する. | ||||
谷 大輔 M2 | 鹿野 清宏 | 松本 裕治 | 猿渡 洋 | 戸田 智基 |
発表題目:多対一声質変換アルゴリズムの適応文数に対する頑健性の評価
発表概要:従来の声質変換(Voice Conversion:VC)において,学習時に大きな負担が掛かることや,任意の話者に対応できないことが問題として挙げられていた.そこで,ユーザに掛かる負担を軽減するとともに,任意の入力話者に対する変換を可能とするVCの新しい枠組みとして,多対一VCが提案されている.先行研究において,不特定話者モデルに基づく多対一VC,固有声に基づく多対一VCが提案されており,従来のVCとの比較により,ユーザの発声量(適応分数)が少ない場合の有効性が報告された.そこで本発表では,新たな変換アルゴリズムとして,話者選択に基づく多対一VC,話者正規化学習法を用いた固有声に基づく多対一VCを提案する.また,各アルゴリズムの適応文数に対する頑健性を実験により検証する. | ||||
藤敦 渉 M2 | 鹿野 清宏 | 松本 裕治 | 猿渡 洋 | 戸田 智基 |
発表題目:最尤変換法に基づく携帯電話音声の帯域拡張
発表概要:近年,携帯電話の普及によって,音声コミュニケーションをより頻繁かつ容易に行う事が可能となった.一般的に用いられている携帯電話音声は3.4 kHz以下の挟帯域音声であり,その音質は十分とは言い難い.そこで,より高品質な音声コミュニケーションを実現するために,統計的手法に基づいた帯域拡張が研究されている.帯域拡張とは,狭帯域音声のみから広帯域音声を再構築する技術である.本発表では,最尤基準による統計的変換法を用いた帯域拡張を提案し,実験的評価により本手法の有効性を示す. | ||||
橋本 和希 M2 | 鹿野 清宏 | Nick Campbell | 松本 裕治 | 柏岡 秀紀 |
発表題目:発話速度の変動を考慮した感情分析手法の検討
発表概要:近年、話者の意図や態度、感情などの情報を表すパラ言語情報や、非言語情報を用いた感情分析が行われている。従来の研究では、フレーズ指令やアクセント指令、基本周波数といったパラメータを用いた感情分析が行われているが、非言語情報として表れる話者の発話速度については感情分析の指標としてあまり考慮されていない。本研究では、パラ言語情報や非言語情報が多く含まれている日常対話音声を対象に、主に発話速度の観点からの分析を行い、感情によってどのような違いがあるのかを報告する。 | ||||
飯田 拓 M2 | 千原 國宏 | 湊 小太郎 | 眞鍋 佳嗣 | 井村 誠孝 |
発表題目:VR技術を用いた幻肢リハビリテーション
発表概要:幻肢とは手や足を切断された患者が,失われた手足が依然そこに存在するかのように感じることであり,難治性の痛みや麻痺を伴う.幻肢の治療では、鏡を用いて視覚と体性感覚の不一致を引き起こすことにより脳の可塑性を刺激する手法が効果をあげている.しかし,この手法では身体を拘束されるなどの問題があり治療部位に制限がある.本研究では,CGを利用して幻肢部位を表示するリハビリテーションシステムを提案する.本発表では,前実験として鏡に比べ解像度などで劣るディスプレイに被験者自身の腕を提示した場合やCGによる腕画像を提示した場合において鏡同様に視覚と体性感覚、その中でも運動感覚や位置感覚との不一致を引き起こすことが可能であるか、定量的に検証した実験について述べる. | ||||
西田 武司 M2 | 千原 國宏 | 湊 小太郎 | 眞鍋 佳嗣 | 井村 誠孝 |
発表題目:顔の3次元復元による治療支援 発表概要:顔面やあごの一部が失われた場合には,エピテーゼと呼ばれる身体部位を模した人工物(多くはシリコン製)を作成して,欠損部位を埋めるという治療がある.エピテーゼの作成にあたっては,形態および色調の再現はもちろん重要であるが,マージン(身体と隣接している部分)の適合性や安定して維持され続けられることが重要となってくる.そこで,本発表では顔面の三次元形状を計測して復元し,表情が変化しても,患者の顔面の自由運動から顔面の動かない部位を検出することで、マージンの適合性を向上するための手法を提案する. | ||||
箕岡 武志 M2 | 千原 國宏 | 湊 小太郎 | 眞鍋 佳嗣 | 井村 誠孝 |
発表題目:超音波診断訓練のための断層像生成手法
発表概要:超音波断層像による診断技術の習得は経験により養われるため,多くの断層像を見ること,プローブの操作によって断層像の見え方がどのように変わるかを効率よく確認することが必要である.そこで本研究では,あらかじめ撮影された多量の断層像から生体情報を計測し,任意のプローブ位置,角度に対して連続的に断層像を提示する超音波診断シミュレータを提案する.本発表では,提案する超音波シミュレータの試作を行い,手動で操作したプローブから三次元ボリュームを作成し,得られた断層像の再構成結果について述べる.また,あらかじめ収集する断層像にみられる,アーチファクトによる影響を低減する手法について検討する. | ||||
牛 冰心 M2 | 千原 國宏 | 湊 小太郎 | 眞鍋 佳嗣 | 井村 誠孝 |
発表題目:実時間X線透視における奥行き情報提示による治療支援 発表概要:X線の実時間動画像は,治療中に体内の患部を確認できる有効な可視化技術であるが,隠蔽関係や奥行き情報がなく,体内各部の位置関係を把握し難い.そこで,本研究では,X線の実時間動画像から,体内各部の奥行き情報を術者に提示し,治療支援を行うことを目的とする.X線の動画像情報とX線撮像装置の位置情報を用いて,体内各部を再構成する手法を提案する.本発表では,2次元画像から対象となる患部の3次元情報を得るための基礎的実験を行ったので報告する. | ||||