永海 好隆 | インターネット工学 | 山口 英 |
発表題目:Web Timing Attackの実証実験
発表概要:Web timing attackはAndrew氏によって、www2007で紹介された。 Web Timing Attackとは、ユーザ認証を行うWebアプリケーションを狙った攻撃である。この攻撃はユーザIDがWebアプリケーションにおいて、有効であるかどうかを推測するものである。この攻撃では、Webアプリケーションのユーザ認証画面に(任意の)ユーザIDとでたらめなパスワードを入力する。このときユーザIDが有効である場合とそうでない場合に応答時間(Response time)に差が生じる。これはユーザIDが存在するときは、パスワード認証処理が入るため処理時間が長くなるためこの攻撃が成立うする。今回は提案されたこの攻撃が有効であるかどうか実証実験を行った。 | ||
南 昇次 | インターネット・アーキテクチャ | 砂原 秀樹 |
発表題目:論文紹介 "アクセスポイントの選択を考慮したベイズ推定による無線LANハイブリッド位置推定手法とその応用"
発表概要:近年無線LANの上にユーザの位置推定を行うシステムが盛んに提案されている. 屋内では無線LANの受信電波強度はマルチパスの影響によって変動しやすいという問題がある.したがってその影響を軽減するために適切なアクセスポイントを選択する必要がある.本論文では,位置推定を行う段階をアクセスポイントを選択する段階とベイズ推定を用いた位置推定を行う段階に分けることにより位置推定精度が向上したことを確認した. | ||
橋本 理 | インターネット・アーキテクチャ | 砂原 秀樹 |
発表題目:論文紹介"Multicast and Unicast Real-Time Video Streaming Over WirelessLANs"
発表概要:近年インターネット上でライブ配信などリアルタイム性のある動画や音声などのデータを配信するサービスが増加している。しかし無線網を利用した場合一般にエラー率が高く遅延のバラツキが大きいと言った特性があり、あまり視聴には向いていない。そこで本発表では無線LAN上でのリアルタイムビ デオストリーミングの問題をユニキャスト、マルチキャストのそれぞれの観点から問題を解決する提案手法に関する論文を紹介し、今後の研究方針を示す。 | ||
林 卓磨 | インターネット工学 | 山口 英 |
発表題目:
論文紹介:"XORs in The Air: Practical Wireless Network Coding"
発表概要: ネットワークコーディングとは,複数のパケットの情報量を保持した状態で 1パケットに符合化する技術(コーディング)である. 今回紹介する論文では,無線メッシュネットワークにおいて, コーディング技術と無線メディアのブロードキャスト特性を利用した スループットの向上手法を提案している. 提案手法では,中継ノードがパケットをコーディングし, 無線ブロードキャストすることで, 一度の無線送信によって同時に, 複数のノードへパケットを送信する方式をとっている. その結果,無線送信回数を減少させると共に, 一度の送信で多くの情報を効率的に送信可能としている. 今回の発表では, この論文の詳細を述べ,今後の研究方針に関してまとめる. | ||
松田 圭司 | 像情報処理学 | 千原 國宏 |
発表題目:論文紹介:Single Camera Flexible Projection (John Brosz, Faramarz F. Samavati, M. Sheelagh T. Carpendale and Mario Costa Sousa, Non-Photorealistic Animation and Rendering 2007, pp. 33-42, 2007)
発表概要:近年、3次元CGによる写実的な描写の研究が盛んに行われている。しかし、絵画やアニメなどに見られるような、意図的にパースペクティブを歪ませた描写やキャラクターの特徴を強調するような描写についてはCGで表現するのは困難といえる。CGを用いて、このような幾何学的に矛盾のあるシーンを描画できるようになれば、アニメの制作などで利用できると考えられる。本発表では、矛盾のあるシーンを表現できるようにする事を目的に、ユーザが求める歪みを視体積の自由な変形により実現した論文を紹介する。また、自身の研究と紹介する論文との関連も交え、発表する。 | ||
眞鍋 和寛 | 像情報処理学 | 千原 國宏 |
発表題目:論文紹介 “Structured Light in Scattering Media” (Srinivasa G. Narasimhan, et al., Tenth IEEE International Conference on Computer Vision (ICCV’05))
発表概要:近年、遺物や遺跡の3次元形状計測が盛んに行われており、その対象は水中も例外ではない。現在、水中での3次元情報獲得には主に超音波が用いられているが、表面の模様や細かな形状を獲得できないなど、遺跡の計測に十分な特徴を有していない。この問題を解決するため、カメラを用いた3次元形状計測技術を水中へ拡張するには、水中の粒子により光が散乱してしまうことや、色相が変わってしまうなどの技術的な課題を解決する必要がある。そこで本発表では、光の散乱をモデル化することで、水中で撮像された散乱の影響を取り除き、スリット光投影法と照度差ステレオ法による計測を可能とする手法を紹介する。また、自身の研究と紹介する論文との関連をまとめ、発表する。 | ||
水野 淳太 | 自然言語処理学 | 松本 裕治 |
発表題目:日本語読解支援のための語義ごとの用例抽出システムの構築 発表概要:大規模かつ種々の言語データが利用可能になり、言語研究に用いることが容易になってきた。大規模なコーパスは、言語研究に限らず、言語学習のための有用な資源として用いることができる。 日本語学習者のための学習支援システムにはリーディングチュウ太や、あすなろなどがある。我々は言語教育のための大規模コーパスの有効利用として、語義ごとの例文の提示、頻出用法の検索、類義語の用法の差異などを提示することを考えている。 本発表では、入力された文章中の単語における語義を提示し、その例文を提示するシステムの提案と実装、さらにそこで考えられる課題に対するアプローチについて述べる。 | ||
水戸 博之 | 視覚情報メディア | 横矢 直和 |
発表題目: 論文紹介 "Photo Tourism: Exploring Photo Collections in 3D" (Noah Snasvely, et al., SIGGRAPH 2006)
発表概要: 近年、ディジタルカメラの技術の進歩に伴って写真共有サイトが流行し、世界中の名所などを撮影した数多くの写真をインターネット上で閲覧することが可能となった。しかしその反面、様々な写真が無数に存在するため、所望の写真を検索するには膨大な手間と時間を要する。本発表では、撮影条件の異なる様々な写真から、シーンの3次元点群データの復元およびカメラパラメータの推定を行い、写真をインタラクティブに検索・閲覧することが可能なシステムを構築する研究を紹介する。 | ||
三宅 純平 | 音情報処理学 | 鹿野 清宏 |
発表題目:WWWから収集した大規模単語コーパスに基づく孤立単語音声認識を用いたWeb検索の検討
発表概要:本発表では、当研究室で研究されている音声対話システム「たけまるくん」のタスクの1つである Web検索の認識手法についての問題点と提案法について述べる。また、提案法の認識正解率を基に今後の課題を示す。 現在のWeb検索時の音声認識の手法は、2002年11月から2年間のユーザの発話データの書き起こし文を基に 生成した統計的言語モデルを用いた大語彙連続音声認識である。 検索時の発話データの分析を行なったところ、発話の多くが単語単位であり、奈良県や生駒市以外についての単語発話も多く見られた。 そのため、検索時には挿入誤りが頻繁に発生し、また、流行語には全く対応できていないという問題がある。 そこで、本研究では、既存の単語辞書にWebから大規模に収集した流行単語を含め、 孤立単語音声認識を用いた認識手法の実装と検討を行なった。 | ||