ゼミナール発表

日時: 1月22日(火)2限 (11:00-12:30)


会場: L1

司会:森島
西池公志 (2回目) システム制御管理 西谷 紘一 小笠原司 中村文一
発表題目:SH-2Aマイコンによる1リンクロボットアームの制御
発表概要:
従来研究においてモータ1個のみで駆動するコンパス型ロボットを製作しシンプルな制御則で歩行を実現した。 しかし、このロボットは多数のセンサを持ち、動作させるためにエンコーダカウンタなどの装置が必要であるため、ケーブルが多数となるという問題がある。 一方、SH-2Aアーキテクチャを持つ制御用マイコンとしてSH7206(ルネサステクノロジ)が製品化されている。 これは、マイコン内部に8ビットD/Aコンバータ、10ビットA/Dコンバータ、エンコーダカウンタとして利用可能なマルチファンクションタイマユニットを持ち、 マイコン1個で歩行ロボットを動作させるために必要なすべての機能を持つ。 そこで本研究では、まず歩行ロボットと同様の実験環境として1リンク実験装置を開発し、つぎにSH7206マイコン1個のみを用いた角度制御システムを開発する。
 
宮久保博幸 (2回目) 蛋白質機能予測学 横矢直和 箱嶋敏雄 川端 猛
発表題目:モルフォロジーを用いた蛋白質ポケット抽出プログラムの改良
発表概要:蛋白質の機能推定や医薬品設計を目的として、蛋白質のポケット領域抽出プログラムが多数開発されている。従来のモルフォロジーの手法を用いたポケット抽出プログラムは、Opening操作を行う小プローブとして対称な球を用いているため、リガンド分子との結合に無関係な小領域がポケットとして検出されやすく、リガンド結合部位の予測正答率が低いという問題があった。そこで本研究では、従来のポケット抽出プログラムを改良し、結合を想定する分子の情報を活用した非対称プローブを小プローブとして採用し、リガンド結合部位の予測正答率向上を目指すこととした。さらに、複数種類のプローブを利用することによりポケット形状の特徴抽出を行い、リガンド種別に応じたポケット形状の相違について検討した。
 
南 昇次 (1回目) インターネットアーキテクチャ 砂原秀樹 
発表題目:論文紹介 "アクセスポイントの選択を考慮したベイズ推定による無線LANハイブリッド位置推定手法とその応用"
発表概要:近年無線LANの上にユーザの位置推定を行うシステムが盛んに提案されている. 屋内では無線LANの受信電波強度はマルチパスの影響によって変動しやすいという問題がある.したがってその影響を軽減するために適切なアクセスポイントを選択する必要がある.本論文では,位置推定を行う段階をアクセスポイントを選択する段階とベイズ推定を用いた位置推定を行う段階に分けることにより位置推定精度が向上したことを確認した.
 
森川 泰揮 (1回目) インターネットアーキテクチャ 砂原秀樹  
発表題目: 論文紹介「Infrastructure for data processing in large-scale interconnected sensor networks」
発表概要:
近年の無線センサ技術の発展により今後、多種多様なセンサネットワークが展開されることが予想される。これらのセンサネットワークは、各々で動作するだけでなく、一括集中してデータ処理を行うことが考えられ、そのためには各センサネットワークを相互接続する必要がある。本発表では、本論文で述べられている、異なるセンサでネットワークを構成し、容易にセンサデータの相互処理を行うことを可能にするミドルウェア(GlobalSensorNetworks)を紹介すると共に、今後の研究方針を示す。