ゼミナール発表

日時: 7月9日(月)4限 (15:10-16:40)


会場: L1

司会:天野
櫻井 一弘 1回目 比較ゲノム学 金谷 重彦
発表題目:病原性細菌の�祁進�泌装置(TTSS)におけるエフェクタータンパク質の情報学的予測
発表概要:分泌装置TTSSを持つグラム陰性病原菌は、それを介して宿主細胞内にエフェクターと総称される機能性タンパク質を分泌することで感染を成立させる。 そのためエフェクターの予測を行うことは医学的な面からも重要である。 現在この分野では、エフェクターを特徴付ける配列が全く報告されていないため、既知のエフェクター配列との相同性検索による同定を行っているのが現状である。 しかし、エフェクター群は同一の機構を介して分泌されることから、未だ発見されない何らかの特徴を保持していると推定される。 そこで本研究では、配列ではなくアミノ酸の頻度に特徴が見られるといういくつかの先行研究による報告に注目し、新たなアプローチを確立し候補遺伝子群を抽出することを目的とする。 そこには、これまでの相同性検索で見つからなかった新規のエフェクターが含まれていると期待できる。
 
北村 龍平 1回目 生命機能計測学 湊 小太郎
発表題目:触覚情報のリアルタイムな共有
発表概要:人間の五感を伝達するには、何らかの手段により直接伝達を行うことが効果的である。例えば、視覚や聴覚に関する情報については、音声や画像を、直接、遠隔地の他人に伝達することが行われている。一方で、触覚情報に関しては、未だ感覚を他人に直接伝達する手段は存在しないが、触覚情報をリアルタイムに他人に伝達することができれば、例えば、触診の教育などの技能の伝達をはじめとして非常に有用であると思われる。そこで、3次元力センサと磁気式の6自由度位置センサを組み合わせて触覚情報をリアルタイムにキャプチャするためのセンサを開発することとした。本発表では、先行技術の紹介と、現在までの研究の成果について報告する。
 
奈木野 豪秀 D 音情報処理学 鹿野 清宏 木戸出 正継 猿渡 洋
発表題目:効果的な音声コーパス設計/整備フレームワークの構築
発表概要:新規に音声認識システムを構築する際、一般に音声コーパス収集に膨大なコストがかかる。このコストを下げ、戦略的な投資を実現するためには、事前に目的とするタスクに対する既存音声コーパスの再利用性を判定することが重要となる。また、再利用できない場合には、より低コストで効果的な音声コーパス構築方法を提案することが重要である。本発表では多次元尺度法を用い、既存音声コーパスと目的タスクの少量データのデータ分布を生成し、分布間の重複度から再利用性を判定する手法を提案する。実験では、目的タスクと既存音声コーパス群との認識性能およびデータ分布間の距離に高い相関があることを確認した。これにより、提案手法が再利用性判定手法として高い精度があることが示された。また、同様に多次元尺度法を用いた収録話者予備選択方法を提案する。提案手法ではまずインターネット等を介し安価に大勢から少量発声を収集する。次に、多次元尺度法を用い2次元空間上に話者データセットを写像することで話者データ分布を作成する。提案手法ではこのデータ分布に従い予備選択を行い、本収録話者を決定する。認識実験ではランダムに予備選択した話者セットによる認識性能と比較し、提案手法の有効性を示したのでこれを報告する。