質疑・討論についての呼び掛け

ゼミナール発表の最大の目的は、1.研究に対する視野を広げること 、2.プレゼンテーションおよびコミュニケーションの能力を鍛錬することです。

そのために、発表者が分かりやすい説明を心がけるのはもちろんですが、聴講者も 質疑や討論を積極的に行って、大いに自己研鑽に努めて下さい。 研究科内での研究活動を互いに理解し、大人数の参加者の中での質疑と討論の トレーニングを活発に行うために、質問者として学生に優先権を与えます。司会 はその点を踏まえ、副指導教員だけに任せずフロア全体にも討論に加わるよう 促してください。ただし、これは副指導教員のコメントを妨げるもの ではありません。

司会は先着順に質問者を指名します。質問者は司会の指示の後に、所属講座と氏 名を述べ、質問や討論を簡潔に行ってください。長引く場合は司会がコントロー ルします。

質問のポイントは、おおむね二通りに分けられます。一つは、発表内容を理解す る上で知りたい、あるいは確認したい概念やデータの解釈などの質問です。とり わけ、専門以外の分野の発表に対しては、質問者のみならず、他の聴講者にとっ ても理解の助けになります。二番目は、発表を聞いて気づいたり思いついた自分 の解釈や視点、今後重要になる問題点などを主張して、発表者の意見を聞くタイ プの質問です。これは、発表者にとっても有益です。建設的な討論にすることは 当然ですが、批判も研究の進展のためには重要です。

学会や学位審査公聴会では、質問の内容やレベル に自信がもてないために、手を挙げることをためらうかも知れません。ゼミナー ルは学会発表の予行演習ではなく、あくまでも教育の一環ですので、是非この 質問・討論のトレーニングのチャンスを生かしてください。
教務部会(文責:佐藤、平成18年度ゼミナールII担当 杉本, 平田, 中尾,小木曽,橘)