ゼミナール発表

日時: 10月20日(金)3限 (13:30-15:00)


会場: L1

司会:中西・上田(悦)助手
THONGTAN Vorayos M2 藤原 秀雄 中島 康彦 井上 美智子
発表題目:False Path Identification Using Assignment Decision Diagram
発表概要:Due to design complexity of the circuit, many designers have applied Design For Testability(DFT) technique to ease the test process. DFT induce false paths because it add extra hardware and paths to the circuit which do not affect the original function. Sometime delay on a path is longer than a clock period and therefore induce yield lost. Because of the above problems, this research try to identify false path and the complexity is exponential when we consider at gate level and also the availability of RTL at the early stage of design cycle therefore we apply Assignment Decision Diagram technique to represent RTL.
 
竹谷 昌敏 M2 中島 康彦 関 浩之 山下 茂
発表題目:量子封印を用いた量子認証
発表概要:現在,インターネットを利用する際に暗号技術は欠かせないものである.しかし,量子計算機で因数分解を高速に解ける事がわかったため,現代の数体暗号に換わるあたらしい暗号が必要となった.その中,量子を通信に利用する事により,BB84 等のプロトコルが考案された.その中で量子通信で認証や情報の完全性の保証をその計算量で保証するのではなく,量子の性質を利用し無条件安全なプロトコルの考案が要求された.発表では現状の技術で実現が容易な量子認証プロトコルを提案する
 
西山 寛之 D2 中島 康彦 関 浩之 山下 茂
発表題目:多準位量子系を用いた量子回路設計手法
発表概要:量子計算は光子などの量子力学的性質を用いた計算機構である.現在の情報科学からの通例に従い,量子計算も2値を持つ量子系をその計算の最小単位としており,これを量子ビット(qubit)と呼ぶ.本来量子系はエネルギー準位等,2値に値を持つと限るものではなく,これら多値を用いた計算機構(qudit)を仮定する事も可能である.一般に量子系の制御は困難であり,複数の量子系にまたがる操作は更に困難を極める.そこで1つの量子系で複数準位を取ることの出来る量子多準位系を用いることで,量子計算のスケーラビリティを高めることが出来ると期待される.量子多準位系を用いた量子回路の構築方法は量子ビットからの拡張で得られているが,扱う準位の増加に伴い,量子回路の構築にかかる計算時間が増大する.本研究では多準位系を用いることを前提とした量子多準位回路の設計手法を目指す.本発表では1 quditに対しての量子回路設計について述べ,今後の研究方針についても述べる.
 
上野山 雅史 M2 西谷 紘一 小笠原 司 野田 賢
発表題目:GPSと慣性航法装置のオブザーバを用いた融合による位置推定
発表概要:移動する物体の位置を把握することは重要な問題であり、「自己位置推定」とよばれ古くから研究が行われている。通常、位置を推定するためには複数のセンサを用いて、それらの計測値を融合することで精度を高める。本研究では、GPSと慣性航法装置(加速度センサとジャイロセンサの組み合わせ)をセンサとして扱う。計測値の融合には従来より拡張カルマンフィルタが用いられている。この手法は推定値の誤差分散を最小化するという特徴を持つが、収束性の保証はない。一方、非線形オブザーバを用いた位置推定も提案されており、この手法では収束性の保証がされている。そこで本研究では、これらの手法を組み合わせ、最適性かつ収束性を保証するような位置推定を目標とする。