ゼミナール発表

日時: 7月7日(金)3限 (13:30-14:50)


会場: L1

司会:未定
芦田 美千代 インターネット工学 山口 英 岡田 実 門林 雄基
発表題目:ExORネットワークにおけるDenial of Service攻撃の解決手法に関する研究 発表概要:無線ノードがパケット転送を中継することにより、少ない配線で広い範囲を覆うことのできる無線メッシュネットワークは、様々な場面での利用が期待されている。マルチホップでも効率的にパケット転送を行うルーティングプロトコルに、ブロードキャストという無線特性を生かし、特定経路を設定せずに確率的ルーティングを行うExORプロトコルがある。本研究では、ExORプロトコルを用いたネットワーク環境で起こりうるDenial of Service (DoS)攻撃の脅威に焦点を当て、解決手法を提案する。
 
國田 誠三 言語設計学 中島 康彦 藤原 秀雄 山下 茂
発表題目:ある種の指紋照合アルゴリズムの高速化に関する研究
発表概要:近年、バイオメトリクスを用いた本人認証システムが携帯機器などに見られる。 その特徴としては、パスワードなどの他の認証システムと比較して、成りすまし脅威からの防御性に強く、かつ利便性のいい。 その中でも指紋を利用した照合システムがよく知られている。 指紋照合システムは、特徴点などを抽出してデータとして登録する段階と、入力された指紋と登録されたデータとを照合する2つ段階で構成される。 本研究では、登録されたN個のデータに対する1対Nの指紋照合を対象とし、リアルタイムでの処理を必要とし、かつ演算量の大きい照合アルゴリズムを高速化する手段を提案する。
 
油井 誠 データベース学 植村 俊亮 関 浩之 宮崎 純
発表題目:効率的なXQuery処理のためのDTMに基づくXMLストレージ 発表概要:大規模XMLデータに対するXML問合せ処理に当たっては,二次記憶上のXMLデータ格納方法とXMLデータへのアクセス手法が, 問合せの実行時性能に大きく影響する. 本研究では,DTM(Document Table Model)の一形式で内部表現されたXML文書をブロック化して二次記憶に配置し, 問合せ実行中に必要なブロックを主記憶に読み込む機能を特徴とするXQuery問合せ処理系を開発し,提案手法の有効性について検証する.
 
YU Thomas Edison コンピュータ設計学 藤原 秀雄 関 浩之 井上 美智子
発表題目: 消費電力制約下におけるゲーティッドクロックを用いたマルチクロックドメインコアに対するラッパー設計 発表概要: 最近のデジタル信号処理や通信機に使用されているシステムオンチップ (System-on-Chip,SoC) の中では、複数のクロックドメインで動作するSoC(マルチクロックドメインSoC、言わば複数の周波数で同時に動作するSoC)が増えている.そして、従来のマルチクロックドメインSoCは縮小され、新たなSoCでの一つのコアとして利用することもある.これはマルチクロックドメインコアと呼ぶ. SoCの主な容易化設計には、(1)テストデータ(テストパターンと応答)の発生器や応答解析器(Automatic Test Equipment、ATE)、(2)ATEとテスト対象コアのテストデータを伝搬するための経路テストアクセス機構(Test Access Mechanism,TAM)、(3)テスト対象コアを他のコアから論理的に独立させ、TAMとコアのインターフェースであるラッパが必要となる. 本研究では、消費電力制約下で、クロックスキュー問題を解決し、テストデータの入出力(シフトインとシフトアウト)時間の削減を可能にするラッパ設計方法を提案する. 特に、テスト時間に大きく影響するシフト時間を対象にし、ゲーティッドクロックを用いる事により緊縮な消費電力制約でもシフト時間の削減を可能にする.