システムプログラム概論   Introduction to Systems Programming

◇ 担当教員:渡邉 勝正(わたなべ かつまさ)、門林 雄基(かどばやし ゆうき)
◇ 単位数:2 ◇選択・必修:選択 ◇開講時期:T期 火曜1限、金曜2限 ◇講義室:L2

◇ 授業目的:
情報システムの設計と開発、および、実行にはオペレーティングシステム(OS)と言語処理系が
不可欠です。それらの構成と動作原理について学びます。具体的には、OSが扱う並行プロセスの
管理・メモリの割り当て・入出力操作と、プログラミング言語のコンパイラ・インタプリタなど
の基礎知識を修得します。
◇ 授業内容:
OSは、コンピュータのハードウェアの詳細を隠して、コンピュータを容易に効率よく使用する環
境を提供してくれます。パーソナルコンピュータ(PC)から、大規模な並列コンピュータ、分散
コンピュータなどに対応してOSの構成は違いますが、基本的な機能は共通です。
その具体的な項目として、次の順に学んでいきます。
1.オペレーティングシステム(OS)の概要として、OSの役割と構成
2.実行の単位となるプロセスとスレッドについて、その実行スケジューリング
3.並行プロセスの実行が競合したときのデッドロックの問題
4.メモリ管理として、主記憶と仮想記憶の関係
5.入出力装置の制御と入出力割り込みの効用
6.プログラムとデータを有機的に構成するファイルシステムについて
7.並列コンピュータシステムとそのOS
8. プログラミング言語と言語処理系の働き
各項目ごとに代表的な演習問題を考察して、討論し、理解を深めます。
(1,2,3 : 5回)を渡邉、(4,5,6,7 : 7回)を門林、(8 : 2回)を渡邉が担当します。

◇ 教科書 :
教科書はとくに指定しません。内容をまとめた資料を配布します。
◇ 参考書 :
1. Andrew S. Tanenbaum : Modern Operating Systems, 2nd edition, Prentice Hall, 2001. 図書記号 (DD||46)
2.アンドリュー・S・タネンバウム著,水野忠則他(訳): モダンオペレーティングシステム,
原著第2版, ピアソン・エデュケーション, 2004. 所在 (言語設計学)
◇ 履修条件:
とくにありません。情報系学科出身の者は修了要件になりません。履修希望者は、1回目または2回目の
授業時間に履修登録をしてください。
◇ 成績評価:
試験(70%)および 課題レポート(30%)により評価します。
◇ オフィスアワー:
渡邉(B401)月曜日5限・金曜日5限。その他、扉を開けているときは何時でも。
門林(A313)月曜日5限・金曜日5限。