情報理論I Information TheoryT
◇ 担当教員:眞鍋 佳嗣(まなべ よしつぐ)、猿渡 洋(さるわたり ひろし)
◇ 単位数:2 ◇選択・必修:選択 ◇開講時期:T期 火曜2限、木曜1限 ◇講義室:L1
◇ 授業目的:
本講義の目的は、情報理論の基礎および符号化についての知識を身につけることである。情報理論には多様な側面があるが、本講義では特に情報源の符号化について、基礎理論から最新の理論展開、応用までを学ぶ。同時に情報通信における帯域圧縮としての画像圧縮について講述する。
◇ 授業内容:
近年のディジタル情報技術・通信技術の発展は目覚しいものがある。この発展を支えているものが計算機技術の進歩と、文字、音声、映像などのマルチメディア情報の処理技術の進歩である。本講義では、この処理技術を支える情報理論の基礎と応用について以下の項目を学んでいく。前半の内容を猿渡が、後半の内容を眞鍋が担当する。
1.情報量、エントロピーと情報源符号化
2.ハフマン符号、算術符号およびユニバーサル符号
3.マルコフ情報源と隠れマルコフ情報源
4.歪みを許す符号化と連続情報源
5.連続情報源の符号化とベクトル量子化
6.KL情報量などの情報量基準
7.視覚特性と画像圧縮
8.画像の統計的性質と予測符号化
9.画像の空間周波数特性と直交変換符号化
10.ランレングス符号化など各種画像符号化と符号化制御
11.画像通信における符号化制御
12.画像圧縮標準規格、JPEG、MPEG
◇ 教科書 :
教科書として一冊にまとまったものはない。プリント等の資料を配布する。
◇ 参考書 :
1.ノーマン・アブラムソン著、宮川 洋訳:情報理論入門、好学社
2.中川 聖一著:情報理論の基礎と応用、近代科学社
3.原島 博著:画像情報圧縮、オーム社
4.安田浩著:マルチメディア符号化の国際標準、丸善
5.越智宏、黒田英夫:JPEG & MPEG 図解でわかる画像圧縮技術、
日本実業出版社
◇ 履修条件:
工学部教養程度の数学知識。
履修希望者は、1回目または2回目の授業時間に履修登録する。
◇ 成績評価:
成績評価は、レポート(20%)、及び試験(80%)によって行う。
◇ オフィスアワー:
眞鍋(A212)火曜日5限。その他、扉を開けているときは何時でも。
猿渡(B614)火曜日5限。その他、扉を開けているときは何時でも。