ハードウェア設計論T      Hardware DesignT



◇ 担当教員:山下 茂(やました しげる)
◇ 単位数:2 ◇選択・必修:選択 ◇開講時期:I期 月曜2限、水曜1限 ◇講義室:L2

◇ 授業目的:
論理レベルにおけるLSIの設計ツールの中で利用されている概念や手法に関しての基礎知識を
身につけることが本講義の主な目的である。コンピュータなどの情報システムの基本部分は
LSIとして実現されているため、本講義で扱うLSIの仕組みや設計手法に関する知識はソフト
ウェア技術者にも必須なものであると考えられる。また、高性能なLSIの設計ツールが利用
可能な今日でも、質の良いLSIを設計するにはLSIの設計手法に関する基礎知識が不可欠であ
ることは言うまでもない。さらに、本講義で扱う内容は、LSIの設計手法に限らず、情報処
理技術者に不可欠な論理関数の基本操作などの概念も含んでいる。

◇ 授業内容:
本講義では、LSIの仕組みと物理的な実現について簡単に解説した後、LSIの設
計手法に関して、主に論理レベルとアルゴリズムレベルの観点から、以下のト
ピックについて解説する。
 論理関数とその表現方法
 二段論理回路の簡単化
 多段論理回路の簡単化
 演算回路の設計
 順序回路の設計および簡単化
 テクノロジーマッピング
 ハードウェアの設計検証
受講者の習熟度に合わせて、以下のトピックも取り上げる予定である。
 EXOR、PLA、FPGA等を用いた設計
 ハードウェア記述言語によるパイプラインプロセッサの設計
 低消費電力を考慮した設計
 遅延と非同期動作

◇ 教科書 :
特になし。講義ノートを配布する。
◇ 参考書 :
特になし。関連する書籍や資料は講義中に紹介する。

◇ 履修条件:
二進数、論理演算とブール代数、グラフ表現に関する基礎的知識があることが
望ましいが、必須の先修条件ではない。(必要に応じて復習する。)

◇ 成績評価:
試験(100%)により評価する。

◇ オフィスアワー:
(B403)月曜日4限・5限。その他、部屋にいる時は何時でも。