データ工学I   Data EngineeringI



◇ 担当教員: 植村 俊亮(うえむら しゅんすけ)、吉川 正俊(よしかわ まさとし)
◇ 単位数:2 ◇選択・必修:選択 ◇開講時期:U期 火曜2限、金曜1限 ◇講義室:L1
◇ 授業目的:
この講義の目的は、データベース技術の基礎を学ぶことである。伝統的なデータベースシステムは、
すでに情報システムの基盤技術であり、あらゆる情報システムにはデータベースシステムが不可欠
である。しかし、データベースに対する応用の要求はどんどん広く深くなり、システムの形態も激
しく変化している。こうした激しい情報環境の変化の中で、データベース技術はどうあるべきか、
その基礎知識を習得する。
◇ 授業内容:
計算機は高性能、安価になり、組織や個人が蓄積する電子情報の量は増大の一途をたどっており、
インターネットの普及は、あらゆる種類の雑多な情報の配布を容易にしている。こうした大規模
な情報をいかに効率よく管理し、計算機上に実現し、共有可能にするかについて、さらに必要な
情報を簡単かつ高速に検索するための技術について講述する。
1.データベースシステム概論 − システムのモデル
2.データベースのデータ構造 − データの関係モデル
3.データベースの操作 − 関係代数
4.データベースの論理設計 − 正規化、ERモデル
5.データベースの物理設計 − B木、動的なハッシング  
6.トランザクション処理 − 同時実行制御、障害回復
7.XMLとデータベース(担当 吉川)
また関連して、ディジタルアーカイビング、情報技術の国際化と文字符号系などについても、講述する。
◇ 教科書 :
とくになし。講義資料をダウンロード可能にする。
◇ 参考書 :
1. Raghu Ramakrishnan and Johannes Geheke: "Database Management
Systems, Second Edition", McGraw-Hill, 2000. (ペーパバックス)
ISBN:0-07-116898-2
2. 増永良文著、リレーショナルデータベース入門[新訂版],サイエンス社、2003. 3.
北川博之著、データベースシステム、昭晃堂、1996. ◇ 履修条件:
とくになし。履修希望者は、講義開始後に電子メールで履修登録する。
◇ 成績評価:
期末試験で評価する。
◇ オフィスアワー:
(A714植村)講義の日の午後。その他、扉が開いているときは何時でも。吉川へは、
まず電子メールで連絡すること(yosikawa@itc.nagoya-u.ac.jp)。