人工知能論U        Artificial Intelligence U



◇ 担当教員: 木戸出 正繼(きどで まさつぐ)
◇ 単位数:1 ◇選択・必修:選択 ◇開講時期:V期 木曜1限 ◇講義室:L2

◇ 授業目的:
知的メディア処理技術をアルゴリズム・システム・応用の観点から議論する。実用的なシステム
構築において、どこに知的な考え方を導入するか、賢いアルゴリズム・それに対応すべきアーキ
テクチャの工夫・気の利いたシステムアイデアなど、経験に基づいた具体例を示す。研究者・技
術者としての研究開発へのアプローチ手法を議論する。

◇ 授業内容:
人工知能の中でも、視覚メディア情報を中心にした知的メディア処理システムに焦点を当て、
処理・認識・理解のアルゴリズムからそれらの実現システム・機器について掘り下げて議論する。
1.画像認識の流れを、まず基本的な考え方を示し、続いて前処理、特徴抽出、分類・識別・理解
などの知的処理を考慮したアルゴリズムの例を説明する。
2.画像認識の応用例とシステム化について、具体的な医用・地球環境・産業・事務所・家庭など
での例を紹介し、知的処理への方向を議論する。
3.画像理解システムの設計に関して、その基本思想を考え、次に入力・処理・記憶・出力などの
構成要素ごとの特性を挙げる。
4.画像理解システムの具体例をアーキテクチャの特徴で分類し、それらの性能比較問題について
考える。
5.将来への期待を、新しい技術の動向(例えば、超並列技術・大規模集積回路・光情報処理・
アナログ技術・エージェント技術など)でみていく。そして、知的画像関連の最先端技術とベン
チャー動向を紹介する。


◇ 教科書:
特になし。
◇ 参考書: 
コンピュータ画像処理入門、田村秀行監修、総研出版、1985年。
◇ 履修条件: 
特になし。
◇ 成績評価: 
複数回にわたる出席点(50点)と提出物(レポート、50点)の完成度や独創性、着眼点によって行う。
◇ オフィスアワー:
E-mailにて対応。kidode@is.naist.jp