ゼミナール講演

日時平成 17年 12月 1日(木) 4限 (15:10 -- 16:40)
場所L1
講演者野呂昌満
所属 南山大学数理情報学部学部長 教授
講演題目 アスペクト指向ソフトウェアアーキテクチャに基づく組み込みソフトウェア用開発環境
概要
我々はこれまでに,組込みソフトウェアは並行に稼働する状態遷移機械の集合として モデル化できることを確認してきた.これまでの組込みソフトウェア開発環境は形式的 整合性検査を含むモデルの作成支援に力点がおかれ,モデルから実行コードは自動 生成可能であるとされてきた.しかし,実際の処理コードは手作業で記述しなければ ならないものを含み,全自動化は可能ではない.解決策として,実行コードのアーキテ クチャを固定し,そのアーキテクチャ上で,抽象モデルとして扱える情報と手作業で 記述しなければならない情報を分類し,組織的にソフトウェア作成を支援する環境を 構築する.これまでの経験から,横断的コンサーンが組込みソフトウェアに存在する ことを確認してきた.この経験に基づき,組込みソフトウェアのアスペクト指向アーキ テクチャを構築した.一方で,コンポーネントの抽象度を鍵に,ソフトウェアアーキテクチャ からソフトウェアプロセスを規定し,プロセス統合による環境を構築する方法を提案 してきた.この方法に基づき構築したソフトウェアアーキテクチャから環境を設計した. これについて報告する.

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平成17年度ゼミナール担当