ゼミナール講演
日時
平成 17年 7月 11日(月) 5限 (16:50 -- 18:20)
場所
L1
講演者
出口光一郎
所属
東北大学大学院情報科学研究科 教授
講演題目
ロボット視覚の役割とその実現
概要
人間の視覚は実にさまざまな仕事を担っている。3次元 環境や対象物体の認識といった高度で知能的な処理から、 自身の運動の制御への寄与といった反射的な処理に至る 広い範囲の画像処理、そして、アイコンタクトといったコミュ ニケーションの役割りまである。 ロボット視覚の研究では、主に、画像認識と言った高度な 処理に関するものが主流であったが、最近は、直立の制御 や、安定な2足歩行の実現などへの視覚の寄与が注目され 始めている。実際、人間でも、ただ立っているだけのことに 視覚が重要な働きをしていることも分かってきている。 本講義では、ロボットにおいてもこのような広い範囲の視覚 を実現するために要求される基礎的な画像処理について整 理し、また、それらの処理をどのようにロボットに実装してい くか、それによってどのような機能が実現できるかを述べる。 特に、能動視覚と呼んでいる、動作と一体となった視覚処 理について、その原理と実現のいくつかを紹介する。
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平成17年度ゼミナール担当