庄 沱 M2 | 千原 國宏 | 木戸出 正繼 | 緒方 司郎 | 諏訪 正樹 | 眞鍋 佳嗣 |
発表題目: ラインセンサカメラを用いたはんだ基板検査向け高速3D計測手法 発表概要: 電子部品の基板は、はんだの印刷、電子部品の基板上へのマウント、はんだを溶かし部品を固定するリフローという3つの工程を経て製造される。すべての製造工程完了後に基盤の性能検査が行われるが、しかし近年では電子部品の小型化が進み、基板上にプリントされるはんだの寸法もますます小さくなってきている。それゆえ、リフロー後の検査のみでは性能の評価が難しくなりそれぞれの工程の直後での検査が必要となる。特にはんだを基板上にプリントするはんだの量や形状が適切かどうかを検査するはんだ印刷後検査が重要視されている。そして検査精度が求められている一方、大量生産の要求に応えるため、検査の高速化への要求も高まっている。従来の検査方法ではエリアセンサカメラと位相シフト法を利用した空間縞解析法が主に利用されてきた、この手法では、高精度な検査が可能になるが、エリアセンサカメラの複雑な機械移動や位相シフト法の解析方法により検査時間の高速化には限界がある。本研究では、エリアセンサカメラの代わりにラインセンサカメラを、空間縞解析法としてウェーブレット変換法を利用することで高速かつ高精度なはんだ印刷後検査用3次元計測検査手法を提案しそれを利用したシステムを構築する。 | |||||
大倉 昌徳 M2 | 石井 信 | 木戸出 正繼 | 柴田 智広 | ||
発表題目:部分観測環境におけるヒトの内部状態推定 発表概要:非侵襲脳イメージング技術の進展により, 脳の機能局在が明らかにな りつつある. しかし, 記憶や学習などの高次機能に関わる部位の特定は, 被験者あるいは実験動物の情報処理過程を推定するという逆問題を解く必要がある。 近年, 脳内情報処理過程を確率モデルとして定式化し, 観測可能な行動や神経活 動の系列に基づいて再現するというアプローチが, 比較的単純な実験課題に対し て試みられている. こうしたアプローチは, ヒト固有の高次情報処理においても 有効と考えられる. 本研究では, 不確実な環境下での意志決定問題における被験 者 の情報処理過程をHMMとして定式化し, 行動系列に基づき最適化することで, 脳内情報処理を解析することができることを示す. | |||||
孫野 道征 M2 | 石井 信 | 木戸出 正繼 | 銅谷 賢治 | ||
発表題目:混合カルマンフィルタによるCyber Rodentの自己位置同定法 発表概要:自律移動型ロボットにおいて,自己が環境に対してどのような環境にあるかを知るこ とは,ロボットが意思決定する上で重要な情報である.環境を確率モデルとして定式 化し,ベイズ推定法に基づいて状態を推定する手法が近年主流となっている.特に パーティクルフィルタによるMonte Calro localization(MCL)がよく用いられてい る.MCLはパーティクルと呼ばれるサンプル集合を用いて状態を推定する手法であ り,ロバスト性が高く,有効な手段である.しかし,精度の高い推定を行うためには 多数のサンプルが必要となり,サンプル数の増加と共に計算量が増加する問題があ る. そこで,本研究ではMCLに比べて少ないサンプル数で状態推定を行うことで,計算 量を削減できる混合カルマンフィルタに基づいた自己位置同定手法を提案し,その有 効性をシミュレーション実験で検証する. | |||||
角 秀樹 M1 | 松本 健一 | 関 浩之 | 飯田 元 | 門田 暁人 |
発表題目:ソフトウェア要求抽出におけるシステムエンジニアの会話中の具体例分析 発表概要:ソフトウェア開発の上流工程において過不足なく要求抽出を行うことは,下流工程での手戻りをなくし,開発効率と信頼性を向上させる上で極めて重要である.要求は顧客とシステムエンジニアのコミュニケーションを通して抽出されるため,要求を精度良く抽出するためのコミュニケーションスキルを明らかにすることが求められる.そこで,本研究では,小規模な要求を用意し,仮想的なシステムエンジニアが会話を通してそれを抽出する様子を観測する実験を行った.そして,要求抽出の精度に影響すると思われるシステムエンジニアの会話中の具体例について分析した. | ||||
小山 裕典 M2 | 松本 健一 | 関 浩之 | 飯田 元 | 門田 暁人 |
発表題目:ソフトウェア要求抽出会議における理解共有状態評価手法の提案 発表概要:ソフトウェア開発の要求抽出会議に代表されるように,重要な意思決定の場面では,対面で会議が行われることが多い.しかし会議で合意された事項でも,後から解釈の不一致が判明すれば,手戻りの原因となる.そこで会議を支援するための研究が行われているが,会議参加者の認知的側面についてはあまり考慮されていない.本研究では,要求抽出会議において,会議参加者が議論内容に対する理解を,どれだけ共有しているかを把握するための評価手法を提案し,会議参加者の相互理解を支援することを目的としている.本手法では教育分野で用いられる概念地図法に着目し,会議参加者の理解がどれほど共有されているか,概念地図を比較することによって評価する.ただし会議において概念地図法を用いた例はなく,その有効性については,予備的な検討が必要である.本報告ではその予備実験の内容および今後の予定について述べる. | ||||
逵 明憲 M2 | 松本 健一 | 関 浩之 | 飯田 元 | 門田 暁人 |
発表題目:ソフトウェアの要求抽出における異分野協調作業支援グループウェアの適用 発表概要:ソフトウェア開発の要求抽出で誤りや漏れがあった場合,作業のやり直しが発生する.その作業のやり直しにかかる費用は,ソフトウェアの全開発費の多くを占める.また,要求抽出で欠陥を作り出す原因としてユーザの関与不足があげられる.これは顧客とシステムエンジニアとのコミュニケーションが十分にとれていないことが原因になっている.本研究の目的は顧客とシステムエンジニアの要求抽出の議論を質的に向上させ,的確に要求を抽出することである。そのため対面異文化コミュニケーション支援ツールを要求抽出の議論で使用し要求開発過程を支援する.そこで,本研究では小規模なシステムの要求抽出を議論する場を設け,その議論にツールを適用させ,コミュニケーションが円滑になり的確に要求を抽出できたかを検証する. | ||||