村上 ユミコ D2 |
渡邉 勝正 |
関 浩之 |
山下 茂
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発表題目:不正者を識別可能な量子閾値秘密分散法
発表概要:量子計算は、近年台頭してきた新しい計算パラダイムであり、従来の計算機に比べ強力な能力を発揮する例がいくつも発表されている。特に暗号・符号理論の分野での研究が著しく、その中でも本研究では量子秘密分散法に着目した。秘密分散法とは、秘密を、個々の情報からは推測不能なように分散させ保管する方法であり、暗号通信で必要となる秘密鍵などの重要情報の安全な保管に有効である。今回、各分散情報に対する不正行為(改竄など)を訂正可能、そして柔軟な応用を提供する「閾値性」を兼ね備えた量子秘密分散法を提案したい。
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伊藤 敬彦 D2 |
松本 裕治 |
関 浩之 |
乾 健太郎
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発表題目:カーネル法に基づく引用解析
発表概要:
我々はグラフ上で定義されるカーネル法(グラフカーネル)の幾つかに
引用解析尺度の観点から解釈を与えた.
この中で, グラフカーネルの一つ(ノイマンカーネル)
が, 関連度と重要度を二つの端点とする線分上の
任意の中点として定義されることを示した.
さらに、グラフカーネルを引用解析に適用する上での
実用上の問題点を解決する手法も合わせて提案した.
本発表の最後に今後の課題等について説明する.
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角田 雅照 D2 |
松本 健一 |
関 浩之 |
門田 暁人
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発表題目:協調フィルタリングを用いたソフトウェアプロジェクト予測方法
発表概要:ソフトウェア開発における工数予測を目的として,過去のソフトウェア開発プロジェクトにおいて記録された多種類のソフトウェアメトリクス値を入力データとし,協調フィルタリングにより予測工数を求める方法を提案する.協調フィルタリングは,未計測の値(欠損値)が大量に含まれているデータを入力とした場合でも予測が行えるという特長があるが,ソフトウェア工数予測に適用する方法はこれまで提案されていない.提案方法では,まず,入力となるメトリクス値を正規化し,値域を揃える.次に,正規化したメトリクス値を用いて,予測対象(開発中)のプロジェクトと,過去に行われたプロジェクトとの類似度を計算する.最後に,類似度の高い(予測対象プロジェクトと類似した)プロジェクトの工数を類似度で加重平均した値を,予測対象プロジェクトの工数とする.ケーススタディとして,實企業における1081件のソフトウェアプロジェクトから計測された14種類のメトリクス(約60%の欠損値を含む)を用いて試験工数を予測した.その結果,提案方法は従来方法(欠損値処理法を用いたステップワイズ重回帰分析)よりも高い精度を示し,予測試験工数の相対誤差の平均値(1プロジェクト当たり)が22.11から0.79に改善した. |
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