ゼミナール発表

日時: 9月28日(水)3限 (13:30-15:00)


会場: L1

司会:上田悦子 助手
浮ケ谷 敦生 M2 木戸出 正繼 小笠原 司 河野 恭之
発表題目:金魚すくいロボットの捕獲対象絞込み技能獲得のための技能モデル 発表概要:人の持つ高度な技能をロボットと共有できれば,ロボットを高度化でき, 将来ロボットを用いて技能の伝承が可能になると考えられる. 比較的単純な技能の例として,人からロボットへ金魚すくいの対象絞り込み技能の伝達を試みる. 金魚が泳いでいる水槽を撮影した動画を元に,キンギョすくいのエキスパートが すくい易いと判断する領域の情報を教師情報として,技能のモデル化を行う. モデル化の手法,教師情報の取得方法,教師情報を伴わないモデル生成の実験結果, 今後の計画を述べる.
 
小寺 明仁 M2 木戸出 正繼 小笠原 司 河野 恭之
発表題目: ユーザの状態、行動理解に関する研究 発表概要:近年ロボットビジョンの実現に向けて人間の行動を映像から理解しようとする研究が盛んに行われている。本研究では上半身を撮影する広域カメラ、広域カメラの撮影範囲内をより詳細に(高解像度で)観測する詳細カメラの二つのカメラを用い、広域カメラからの画像の解析結果に応じた詳細カメラのカメラワークを決定する。このカメラワークは従来の広い視野画像では区別できなかった行動が区別できるような最適な画像を撮影しにいくこと目的とする。本発表では、これらの概要と現状について述べる。
 
徳田 浩平 M2 木戸出 正繼 小笠原 司 河野 恭之
発表題目:急激な速度変化をする複数対象の追跡手法 発表概要:現在,確率論的な枠組みを用いた対象追跡が盛んに行われている.それら既存の手法で水槽中の魚を追跡するとき,魚の方向転換時の高速移動のために失敗しやすい.そこで,方向転換時の特徴的な姿勢を検出することにより追跡失敗を回避し,よりロバストに追跡を実現するシステムを提案する.
 
畠中 誠治 M2 湊 小太郎 小笠原 司 杉浦 忠男
発表題目:MR顕微鏡拡散テンソル計測(MRM-DTI)の較正法 発表概要:拡散テンソル画像法(DTI)は、核磁気共鳴画像法(MRI)を用いて水分子の拡散を画像化する手法である。MR拡散テンソル画像や拡散の不等方性に関する研究はこれまでにも行われているが、現状では一般的な臨床用MRI装置を用いて拡散強調MR画像計測をしているため、得られる拡散テンソル画像の空間分解能は数ミリメートル程度と粗く、微細な構造の情報を得るには十分ではない。本研究では、100ミクロンオーダーの空間分解能で形態情報を得ることができるMR顕微鏡を用いた拡散テンソルの計測(MRM-DTI)を目的とする。MRM-DTIでは傾斜磁場(MPG)を用いて計測を行うが、コイルや電源の特性等からMPGの印加方向によって一様な結果が得られない問題点がある。本発表ではそのような問題に対し、複数の較正法について検討を行った結果について報告する。
 

会場: L2

司会:高田喜朗 助手
田中 裕 M2 藤原 秀雄 関 浩之 井上 美智子
発表題目:消費電力を考慮したマルチクロック・ドメインコアに対する再構成可能ラッパー設計 発表概要:本研究ではマルチクロック・ドメインコアに対し、実動作速度テストを可能とするラッパー設計法を提案する。提案法では従来法と異なり低速で動作するスキャンシフト時と、実動作が必要なキャプチャ時でラッパーを再構成可能とすることで消費電力制約下で短いテスト実行時間を達成出来る。
 
岡本 弘輝 M2 山本 平一 関 浩之 岡田 実
発表題目:High Performance Clipped OFDM using Carrier Interferometry Spreading Codes 発表概要:In recent years, orthogonal frequency division multiplexing (OFDM) has emerged as excellent technology in a number of high-data-rate applications for next generations e.g. 4G system. OFDM has been employed in digital television broadcasting in Europe and Japan and wireless local area network e.g. IEEE 802.11 and HIGHPERLAN standard. However, OFDM has one problem because of its high amplitude fluctuation which measured in peak-to-average-power ratio (PAPR). The high PAPR effects complexity of digital to analog converter (DAC)/analog to digital converter (ADC) and performance degradation in the nonlinear channel. The simplest method for reducing the PAPR is clipping. However, clipping cause spectrum broadening and performance degradation. In this presentation, we propose the use of Carrier Interferometry (CI) spreading codes and filtering for the clipped OFDM signal. Our results confirm bit-error-rate (BER) performance improvement by about 6dB, PAPR reduction 2dB better than the conventional clipped OFDM and minimum spectrum broadening.
 
横山 浩太 M2 山本 平一 関 浩之 岡田 実
発表題目:マルチホップ無線ネットワークにおける通信可能性に関する研究 発表概要:本研究では,移動体通信に中継ノードを導入したマルチホップ・マルチセル無線ネットワークの上りリンクにおいて,構築される経路数,経路毎のホップに関する統計的性質を求める.このネットワークは,マルチホップ通信を行い,複数経路で,複数の基地局に対して,ユーザのデータを送信することを特徴としている.複数経路,複数の宛先が存在するマルチホップ通信の経路に関する統計的性質の評価はこれまでほとんどなされていない.本研究で用いた経路構築手法では,受信信号のSNRに基づいてノード間の接続性を表し,経路選択を行っている.SNRの導出には,自由空間伝搬損失を考慮している.計算機シミュレーションの結果,中継ノードの数や送信電力の増加に伴って経路数は増加するものの,各経路における平均ホップ数は飽和するため設計時に調整が可能であることが分かった.
 
竹原 けいこ M1 松本 裕治 関 浩之 乾 健太郎
発表題目:少量テキストからの著者推定 発表概要:文章の特徴から著者を推定する技術について考える.現状の著者推定では大量の学習データを必要とする.しかし,社会への応用を念頭におくならば,より少量の文章集合から著者を推定する必要があると考え本研究の目的とした.そこで,E-mailデータセットから,Support Vector Machinesで学習しBag of Wordsを素性として,2人の著者を推定する予備実験を行った.その結果を踏まえて今後の課題として,本研究の目的に合った文章集合を手にいれることと,有効な素性と手法を探すために,既存の確率モデルより,Probabilistic Latent Semantic IndexingとLatent Dirichlet Allocationを用いた実験を考えている.