ゼミナール発表

日時: 9月27日(火)5限 (16:50-18:20)


会場: L1

司会:小木曽公尚 助手
井上 照将 M2 西谷 紘一 杉本 謙二 野田 賢
発表題目:環境モデルを用いた位置と力のハイブリッド遠隔操作システム 発表概要:遠隔操作システムでは時間遅れに対する安定性,マスタ・スレーブ間の位置・力追従性が問題となる. この問題に対し本研究室では時間遅れに対し安定で力追従性の高い位置と力のハイブリッド制御則を提案している. 本研究はハイブリッド制御において環境モデルを用いた軌道予測を行う事により位置追従性の向上を目指す. マニピュレータに制御則を実装し,固定壁面に対する押し付け試験を行うことにより有効性を示す.
 
吉井 大智 M2 西谷 紘一 杉本 謙二 野田 賢
発表題目:跳躍ロボットの着地角制御 発表概要: 近年、アクロバットロボットについて、多リンクロボットの着地制御や地上からの振り上げ跳躍といった様々な研究がなされている。その中で、2リンクロボットに関して着地時の目標姿勢への制御を行った研究がある。その研究は、2リンクロボットについて目標となる着地姿勢と制御時間を設定し、ジョイント部の加速度を制御入力として目標姿勢での着地を行うというものである。しかしこれまでの研究では、どのような着地姿勢が望ましいかという研究はなされていない。 本研究では、2リンクロボットに関して安定な着地姿勢を求めるために、ロボットの着地運動および、片脚接地状態での遊脚と地面との衝突運動について解析を行う。最後に空中での初期状態に対する安定な姿勢を求め、空中での姿勢制御に適用し、シミュレーションでその有効性を確認する。
 
上岡 拓未 M2 石井 信 杉本 謙二 銅谷 賢治
発表題目: 複数条件の下でのタスク選択 発表概要: これまで強化学習によって,ロボットなどの人工エージェントに様々なタスクの 達成に関する研究がなされている. 強化学習は累積報酬の最大化によって最適行動を学習するが, 競合する複数のタスクがある場合では最適な目的関数の設計問題となり,報酬関数の設計が難しい. 最適な目的関数は各タスクの目標間の組み合わせ最適解であり,問題に対して個別に設計す る必要がある. そこで,本研究ではエージェントに対して最低限満たすべき拘束条件を与えるこ とで目的関数の設計問題を回避する. 拘束条件から各タスクに対して独立に選択基準を生成することで適切なタス ク選択方策を獲得する手法について提案する.
 

会場: L3

司会:中島伸介 助手
秋永 知宏 M2 松本 健一 植村 俊亮 門田 暁人
発表題目:協調フィルタリングに基づくソフトウェア開発技術の推薦 発表概要:近年,数多くのソフトウェア開発技術が提案されている.ソフトウェア開発技術者が,これらの技術すべてを習得することは困難であるため,あらかじめ習得すべき技術の選択を行う必要がある.そこで,協調フィルタリングに基づき,各技術者にとって有用だと思われるソフトウェア開発技術を推薦する方法を提案する.提案方法では,まず各技術者に対し,各開発技術に対する興味の度合いを調べる.そして協調フィルタリングに基づいて興味の傾向が類似した技術者を発見する.類似した技術者が高い評価をしており,かつユーザが知らない技術を,有用な技術として推薦を行う.
 
大岡 徹也 M2 松本 健一 植村 俊亮 飯田 元 門田 暁人
発表題目:ソフトウェア開発者のためのプロジェクト横断型知識共有の支援 発表概要:ソフトウェア開発関連技術は次々と発表されていくため,一人の開発者が全ての技術を習得することは不可能である.そのため開発者間での知識共有を支援する枠組みが求められている.既存のアプローチでは解決できなかった問題に対応するため,本研究では既存アプローチの統合と,状況に応じて適切に構築されるソーシャルネットワークを提案する.さらに,これらを実現させるためのソフトウェアとしてDSNS(Dynamic Social Networking System)の紹介も行う.
 
本村 拓也 M2 松本 健一 植村 俊亮 飯田 元 門田 暁人
発表題目: 協調フィルタリングを用いたプロジェクトコスト超過の予測 発表概要: 本研究では,ソフトウェア開発コストの超過を,開発プロジェクトの初期段階に予測することを目的とする.その方法として,コスト超過に影響する多数の要因(リスク項目)の評価値を説明変数とし,強調フィルタリングによって通過コストの大きなプロジェクトを判別する.45件のプロジェクトデータを用いた評価実験では,ユーザベース強調フィルタリングによる判別精度は適合率73%,再現率100%となり,従来の線形判別分析と比較して,それぞれ11%,27%高くなった.本発表で,評価実験の内容について報告し,今後の課題を述べる.