尾澤 章弘 M2 |
関 浩之 |
伊藤 実 |
楫 勇一
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発表題目:ギャップの大きな LDPC 符号に対する Richardson 符号化法の効率改善
発表概要:任意の低密度パリティ検査 (LDPC) 符号に対する符号化アルゴリズムを提案する.LDPC 符号に対する符号化法としては,Richardson らによるアルゴリズムが良く知られている.Richardson 符号化法では,検査行列の疎な部分行列に対する演算を巧みに利用することで計算量の削減が図られているが,ギャップと呼ばれるパラメータが大きい場合,符号化の過程で出現する密行列 φ のサイズが大きくなり,結果として大きな計算量が必要となってしまう.本研究では,行列φの選択に比較的大きな自由度がある点に着目し,φの逆行列演算が容易になるような検査行列の構成法 (置換法) を検討する.
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砂見 渉 M2 |
関 浩之 |
伊藤 実 |
楫 勇一
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発表題目:平均計算量の下界が保証されたプライシング関数の提案
発表概要:近年, 電子メールの普及に伴ってスパムメールが氾濫し, ユーザの負荷やネットワークトラフィックの増大といった社会的問題が起きている.
様々なスパム対策が研究されているなかで, 電子メールを送信する際, メール送信ユーザーの計算機にほどほどの負荷(プライシング関数と呼ばれる関数の計算)を与えることにより,
スパムメール送信にかかるコスト(時間, 計算パワー)を上げてスパム氾濫を防ぐ手法が研究されている.
しかしながら, いまだ適当なプライシング関数の構成法については明らかになっていない.
本研究では平均計算量の下界が明らかになっている問題を利用したプライシング関数の構成法を提案する.
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川口 渉 M2 |
藤原 秀雄 |
伊藤 実 |
井上 美智子
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発表題目:データパス遅延故障テストのための部分直交スキャン設計に関する研究
発表概要:遅延故障テストでは、組合せ回路部分に対して2パターン印可することにより行う。これに対し縮退故障テストは1パターンでテストを行う。代表的なテスト容易化設計の一つとして直交スキャン設計がある。この手法は本来の回路のデータ伝送経路を用いてレジスタの制御、観測を行う為、通常の動作周波数でテストが実行可能で、並列にテストパターンを伝搬することによりテスト実行時間の削減が可能である。さらに、面積オーバーヘッドの低減が可能である。以上は縮退故障向けの手法である。本研究は直交スキャン設計を用いた遅延故障テストについて考察する。さらに、部分スキャン設計の概念を直交スキャン設計に取り入れ、テストの質を低下させることなく面積オーバーヘッドを削減できないか検討する。
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矢葺 光佑 M2 |
藤原 秀雄 |
伊藤 実 |
井上 美智子
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発表題目:同位相構造に基づく特定用途を考慮したFPGAの相互接続遅延テスト
発表概要:FPGAでは,任意の設計を実装することが可能であるため,製造テストにおいて構成可能な全てのパスをテストするのは困難である.そのため,質の高いテストを高速に行うためには,実装する設計(特定用途)を考慮したテストが必要になる.本発表では,特定用途を考慮したFPGAのパス遅延故障に対するテスト手法を提案する.具体的には,特定用途に対して,論理ブロックのみを再構成することにより,特定用途で用いられているパスの遅延故障テストを行う.さらに本研究で提案する同位相構造を考慮し,構成回数を定数にすることによりテスト実行時間の短縮を図る.
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