ゼミナール発表

日時: 9月26日(月)4限 (15:10-16:40)


会場: L1

司会:井村誠孝 助手
久保 敦子 M2 湊 小太郎 千原 國宏 飯田 秀博
発表題目:モンテカルロシミュレーションを用いた完全データ収集ピンホールSPECTの最適化に関する研究 発表概要:ピンホールSPECTは生体内の放射性同位元素の三次元分布を非侵襲的に、高解像度で比較的簡単に得ることができ、ラットやマウスなどの小動物の三次元的な生理機能評価に有効である。しかし、従来のピンホールSPECTは、空間分解能の不均一性、低感度という2つの問題があった。これらの問題のために、完全データ収集撮像とマルチカメラピンホールを用いた新しい方法が提案された。本研究では、モンテカルロシミュレーションを用いて、本方法の有効性を実証し、完全データ収集の最適な条件を求めることを目的としている。
 
上田 知生 M2 湊 小太郎 木戸出 正繼 杉浦 忠男
発表題目:腕の構造モデルを用いた脈動再現シミュレータの作成 発表概要:社会的な背景として、頻脈性不整脈による心臓突然死の危険がある。 患者自身が、脈を診ることによって事前に発作を察知し、危険を回避できる可能性があるが、脈の自己診断の熟練を支援するための教育環境は確立していない。 既存の教育環境として、医療訓練のためのVRシミュレータが各種開発されている。 脈動を対象としたシミュレータも開発されているが、簡易な構造モデルが用いられており、また定量的な評価もなされていない。 本研究では、腕の構造モデルを用いた脈動シミュレータの作成及び、その定量的な評価を目的とする。 提案システムは構造モデルと脈動の力学計算部、提示装置とから構成される。 構造モデルは、Visible Human Datasetから腕のデータを抽出し、解剖学単位ごとに適切な弾性率、境界条件を与えることによって作成する。 また、提示装置は力学計算部で生成した脈動、及び、腕に対する押し込みによる反力をハプティックデバイスを通して提示する。 本発表では手首モデルデータを作成し、脈動の力覚提示についてその動作を確認したので報告する。
 
栗田 佳織 M2 杉本 謙二 湊 小太郎
発表題目:光バースト交換網上のVoIPサービス展開に向けたQoS保証に関する研究 発表概要:次世代光ネットワークにおいて高速・大容量な転送を実現する光バースト交換(Optical Burst Switching:OBS)では,様々なQoS保証方式が提案されているが,上位層におけるQoSを考慮した検討は未だ行われていない.そこで本研究では,上位層サービスとしてVoIPに着目し,VoIPの要求する厳しい実時間制約と低棄却率をOBS網上で提供するようなネットワークアーキテクチャを提案する.具体的には,VoIPのサービス品質として,遅延・ジッタ・棄却率・ユニバーサルサービスの4点を考慮したQoS保証方式について検討する.本発表では提案条件の概要を中心に説明を行う.
 

会場: L2

司会:樫原茂 助手
中村 暢達 D2 砂原 秀樹 山口 英 藤川 和利
発表題目:遠隔データ多重化の研究 発表概要:災害発生時に,ITシステムが運用停止となっても,バックアップ サイトで代替運用可能となるようなディザスタリカバリー機構に関し,デー タベーストランザクションレベルで,トランザクションの意味を抽出,論理 的なデータ複製を行うことで,そのシステムに求められる信頼性に応じ,コ ストパフォーマンスに優れたディザスタリカバリーシステムを構築可能とす る手法を論じる.具体的には,アプリケーションのデータベースへのアクセ スパターンをデータベース接続層で監視し,そのパターンに応じて,データ ベース,OSで識別可能なマーカーを挿入することで,バックアップサイト間 との同期,チェックポイントを可能とし,そのアクセスパターンを変更する ことで,柔軟なデータ複製を実現している.本研究では,このようなデータ 保護だけでなく,負荷分散・モバイルにも応用可能な遠隔データ多重化の実 現を目指す.発表ににおいては,方式提案と初期実験結果を報告し,今後の 見通しについて述べる.
 
広渕 崇宏 D2 砂原 秀樹 山口 英 藤川 和利
発表題目:IPネットワークを介した周辺機器のバス延長型デバイス共有手法 発表概要:計算機周辺機器インタフェースの高度化やそれを受けたオペレーティ ングシステムのデバイスドライバモデルの高機能化を背景として、仮想バスドラ イバによるバス延長型のデバイス共有手法を提案する。提案手法は既存のデバイ スドライバやアプリケーションに対する一定のアクセス透過性を有し、さらに基 本的には異なるオペレーティングシステム間のインタオペラビリティを提供しう ると考える。本発表では、USBインターフェスに対して本手法を実装して得られ た知見をまとめ、博士後期課程における今後の展望を述べる。
 
千葉 周一郎 D3 砂原 秀樹 山口 英 藤川 和利
発表題目:MANETにおけるサービス提供機構の実現 発表概要: その特性上ネットワーク内に調停端末が想定出来ないMobile Ad Hoc Network (MANET) 環境に於いて、名前解決を始めとする従来のインターネットにおけるサービスの実現・提供を目的とする。 具体的には、名前解決機構の実現、名前解決機構を用いた従来インターネットと同等サービスの提供、そしてサービス探索の実現、の順にMANETのユーザビリティの向上を目指す。 更にMANETにおけるオーバーレイネットワーク導入する事で、上位層からのアプローチによりMANETにおけるサービスの提供を目指す。 発表において現状の報告と今後の見通しについて述べる。