ゼミナール発表

日時: 9月26日(月)2限 (11:00-12:30)


会場: L1

司会:安室喜弘 助手
伊東 大輔 M2 横矢 直和 千原 國宏 山澤 一誠
発表題目:拡張現実感技術を用いた位置依存情報のオーサリング 発表概要:近年,拡張現実感(AR)を利用した環境への注釈付け等,モバイル機器を利用した位置に依存した情報提示システムが多く開発されている.しかし,通常のPCのGUI上で配置された情報を実際現地において確認する場合,提示位置のずれ等の問題がある.本研究では,このような場合においてシステムの管理者が直感的にコンテンツを配置・編集することが可能なオーサリングシステムを提案する.ウェアラブルARシステムを用いたオーサリングシステム管理者は,実際にコンテンツが配置された場所において,ARを利用して直感的にコンテンツ提示位置等の調整が可能となる.さらに本発表では,プロトタイプシステムを用いた実験結果について述べ,システムの有用性を示す.
 
中川 知香 M2 横矢 直和 千原 國宏 山澤 一誠
発表題目:  ランドマークデータベースを用いた投票に基づく静止画像からのカメラ位置・姿勢推定 発表概要:  三次元形状復元手法によって自動構築されるランドマークデータベースを用いた広域環境における静止画像からのカメラ位置・姿勢推定手法を提案する.提案手法では,ランドマークの特徴情報を用いたランドマークデータベースの探索を行い,投票によってカメラ位置の候補を限定し,それらを用いた詳細な位置決めを行う.これによって,数十m単位での位置の初期値が与えられれば,カメラの位置・姿勢を推定することが可能となる.本発表では,提案手法について述べ,予備実験結果について報告する.
 
濱口 明宏 M2 横矢 直和 千原 國宏 山澤 一誠
発表題目: 装着した3次元磁気センサと姿勢センサによるユーザの自己位置推定 発表概要: ユーザへ位置に応じたサービスを提供するため,ユーザ位置の推定手法が従来から提案されてきた. しかし,一般に広域で利用可能な従来手法は,環境にインフラを要する. 一方,ユーザの装着センサのみで位置推定を行う手法もある. この種の手法ではユーザの歩行動作から歩数を検出し移動量を推定することが多いが,歩行動作の誤検出や歩幅の変化により誤差が蓄積しやすいといった問題がある. そこで本研究では,ユーザの歩数を計測するのではなく,装着した3次元磁気センサと姿勢センサでユーザの足の動きを計測し,ユーザの自己位置を連続的に高精度で推定する手法を提案する. 本発表では試作システムの概要を述べ,実験で得られた推定結果を示す.
 
和田 浩明 M2 横矢 直和 千原 國宏 山澤 一誠
発表題目:複数経路上を歩行移動可能なテレプレゼンスシステムにおけるユーザ支援手法 発表概要:本研究では,全方向型の歩行装置を用いて検出されたユーザの歩行動作に基づき,複数の経路で撮影された動画像をインタラクティブにユーザに提示することで,遠隔地における複数の経路を選択的に歩行可能なテレプレゼンスシステムを開発する.提案手法では,全方位動画像に対する三次元復元手法を利用することで全方位コンテンツ撮影時のカメラ位置・姿勢を復元し,これを用いてユーザが移動可能な経路情報を,全方位コンテンツ上に重畳表示(AR提示)する.これにより,ユーザは直感的に進行可能な経路情報を把握することが可能となる.本発表では,試作システムを用いた実験によって経路情報のAR提示による有効性を検証する.
 

会場: L2

司会:奥田剛 助手
新井 イスマイル D2 砂原 秀樹 山口 英 藤川 和利
発表題目:分散エージェント環境におけるメタデータを利用した情報推薦手法 発表概要:本研究ではユビキタス社会化を見据えた情報流通に分散エージェントを利用し、その環境に最適な情報推薦手法を提案する。情報取得者の状況や嗜好によって得たい情報は変化するため、それを考慮した情報推薦メカニズムが必要である。本発表ではこの情報推薦メカニズムの開発の現状と今後の課題について述べる。
 
玉井 森彦 D2 伊藤 実 山口 英 安本 慶一
発表題目:多種多様な要求を持つ多数のユーザへのビデオ配信方式 発表概要:本発表では,携帯無線端末を対象としたビデオ配信において,(1) 端末のバッテリ量と再生希望時間に応じた要求品質の決定方法,および,(2) コンテンツプロバイダが担うビデオ配信コストの軽減を目的とした,ユーザノー ドからの資源調達方式,の2点に注目し研究を行った結果を報告する.
 

会場: L3

司会:浮田宗伯 助手
追立 真吾 M2 鹿野 清宏 木戸出 正繼 猿渡 洋
発表題目:母音区間情報を用いたオンライン長時間ケプストラム平均正規化法の検討 発表概要:話者の交代が頻繁な公共の音声認識システムにおいて,主に話者の個人性に依存する成分への対応が重要であり,従来はケプストラム平均正規化(CMN)の有効性が知られ広く用いられてきた.しかし,一般にCMNは発話全体のデータを用いる必要があるため,発話開始と同時に処理を開始することができなかった.よって本研究では認識処理過程の母音区間情報から主に話者性に依存する長時間発話のケプストラム平均を予測することで,短時間発話に頑健なケプストラム平均正規化法を提案する.従来手法のCMNを用いて得られる認識結果を認識処理過程の母音区間情報と仮定することで,音声対話情報案内システム「たけまるくん」により収集した実環境データを用いて実験を行ったところ,提案法が発話単位でCMを算出するCMNに比べて,提案法が優位であることが示せた.
 
加藤 智之 M2 鹿野 清宏 木戸出 正繼 猿渡 洋
発表題目:音響モデル構築のための書き起こし削減手法 発表概要:実環境で音声認識を行うための高精度な音響モデルを構築するためには,実収集データでの学習が不可欠である.しかし収集データの書き起こしを作成するのには多大な労力とコストが必要となる. 本研究では,実収集データから学習用データセットを事前に選択することによって書き起こし量を削減し,モデル構築コストを削減する手法を検討する.
 
近藤 理 M2 小笠原 司 木戸出 正繼 松本 吉央
発表題目:レーザスキャナを用いたヒューマノイドによる3次元環境認識 発表概要:ヒューマノイドロボットが,物体を操作したり,障害物を回避したりするためには,その物体の大きさや形,位置などを,できるだけ正確に知る必要がある.本研究では,小型軽量のレーザスキャナをヒューマノイドロボットHRP-2の手先に搭載するこのにより,テーブル上の物体の三次元位置形状計測,平面検出による物体抽出,および実物体の操作を行う.
 
桝永 沙織 M2 小笠原 司 木戸出 正繼 松本 吉央
発表題目:テレコミュニケーションのための自律車輪型移動ロボットの研究 発表概要:<abstract> 移動を含むインタラクティブなテレコミュニケーションを実現するためには, ロボット端末がさまざまな自律機能を有することが重要になる. そこで本研究では,テレコミュニケーションのための自律性・操作性・対話性について 検討するために,はじめに移動のための機能として自己位置同定・経路計画・走行制御機能を有する 自律移動ロボットを開発し,地図や目的地を入力する操縦インタフェースを実現した. 次に対話のための機能として,視覚と聴覚を制御するアテンションインターフェースを実現した. 今後はテレコミュニケーションのアプリケーションを通じて,遠隔から操作する人,および ロボットの前で対話する人,双方へのインターフェースを向上させることを目指す.</td></tr><tr><td> </td></tr></table> </BODY></HTML>