生命/科学倫理   Bioethics and Responsible Society


◇ 総括担当教員:伊東 広(いとう ひろし)
◇ 担当教員:Klaus Spennemann(クラウス シュペネマン)
◇ 単位数:1 ◇ 開講時期:11/29〜12/20(日程変更の場合あり)
◇ 講義室:バイオ大講義室
◇ 主な内容:
科学技術は進歩だけではなく、環境と人間を破壊する可能性を含んでいることが、現在充分に明らかになってきている。しかし、科学技術がどうあるべきか決して明確ではない。個々人の研究者の関心及び大学の研究所、経済界や国の必要性だけでこれからの研究の内容と方向性を決めてよいのだろうか。より包括的な、すなわち倫理の立場と基準が必要ではないだろうか。しかし、もっとも古い学問である倫理学を現在の科学技術の諸問題と結びつけて、その問題を判断することは大変に困難である。本授業で、科学倫理の諸問題を解決することはできないが、それらの問題を整理し、受講生が少しでも問題意識を持てるようになるのが目的である。
◇ 授業計画:
1.倫理学とは何か
2.倫理学の根本概念
3.現代科技術の特徴
4.生命倫理と自然概念
5.生命の定義
6.科学者の責任
7.倫理的判断の方法


◇ 教科書:
授業中、プリントを配布する。
◇ 参考書:
「倫理学入門」アンネマリー・ピーパー 著;越部良一、中山剛史、御子柴義之訳、文化書房博文社、1997年
「科学は今どうなっているの?」池内了 著、晶文社、2001年
「現代科学論、科学をとらえ直そう」井山弘之、金森修 著、新曜社、2000 年
「法と生命倫理20講」石原明 著、第2版、日本評論者、2000年
◇ 成績評価:
成績評価は、レポート(70%)及び出席状況(30%)による。