学際領域特論A(情報考古学) Advanced Interdisciplinary Domain A


◇ 担当教員:堅田 直(かたた ただし) 佐藤 宏介(さとう こうすけ)
◇ 単位数:1 ◇開講時期:T期 月曜 3時限及び集中講義 ◇講義室:L1
◇ 講義目的:
(堅田 直)この講義で情報考古学とは考古学を変革した新しい学問であることを学史的に述べる。考古学は明治10年動物学者のモースによって輸入され、自然科学ととも発達してきた。戦後、情報科学、統計科学を基礎に据え、デジタル的な未来思考を創出すべき情報考古学を学ぶ。
(佐藤 宏介)デジタルミュージアムやデジタルアーカイブ(美術品、博物、遺物などのデジタル化による保存)を目的とした、高質感画像入力、立体形状計測、仮想現実感表示など、文化財資料群を三次元デジタルコンテンツに変換し、研究や閲覧に活用する最新のメディア技術について概観する。
◇ 講義内容:
(堅田 直)
1. 考古学(Archaeology)はどのような学問か、研究に伴う歴史観を述べる。
2. 考古学と関連科学
自然科学の成果を取り入れた。 
  @年代測定 樹木年輪年代法、放射性炭素法、縞粘土計数法、考古古地磁気学、花粉分析法、フッ素とウラン法、熱ルミネセンス法、 加速器質量分析法
  A遺跡探査  探査磁気探査法、プロトン磁力計、電気抵抗探査法。
  B資料分析 X線回折分析法、蛍光X線分析。鉛同位対比による青銅器産地同定
  C古環境の復原 海水面変化、地震考古学、火山灰考古学、植物性ガラス。
  人文科学成果を取り入れた。
  @史学、A文献資料 
3.考古学の年代決定法
@形式学的方法、A層位学的方法
4.考古学から情報考古学へ。
考古学にコンピュータの利用が始まる。考古学へ情報科学と統計科学の導入。
5.考古学と統計科学の関係。
  多変量解析の応用
  @主成分分析、Aクラスター分析、B 第3類分析
6.まとめ

(佐藤 宏介)
1. 文化財のデジタルアーカイブ
文化財の立体形状計測
文化財の高質感画像再現
遺跡、遺構のデジタル化
◇ 教科書 :
特になし。講義の時に示す。
◇ 参考書 :
情報考古学 (堅田 直)
◇ 受講要件:
特になし。
◇ 成績評価:
レポート(80%)および授業の出席(20%)により成績を評価する。