ゼミナール発表

日時: 1月7日(金)(13:30-15:00)


会場: L2

司会:北野 助手
玉森彩弥香   M2  松本裕治 石井信 乾健太郎
発表題目:単語間の依存関係を考慮したMEDLINEアブストラクトの検索
発表概要:近年、MEDLINEと呼ばれる、医学生物学分野における論文の大規模データベースが登場した。知識発見の分野においては、このデータベースを参照することにより、新たに発見した知識から、すでに論文として発表されている既知の知識をフィルタリングしたいという要望が存在する。また、医学臨床分野においては、患者に治療を施す際に、このデータベースを利用し、これまでに公開されている論文を参照して、病状に関する知見を得たいという期待が高まっている。しかし従来のような、単純に関連する単語を並べて検索する手法では、このような複雑な検索の要望に答えることは難しい。そこで本研究では、論文のアブストラクト内から、特定の項目に関して頻繁に使われる単語を依存関係を使って収集し、収集した単語群を基に、より効率的に検索を行える手法を提案する。
 
安藤一道   M1  山本平一 小山正樹 岡田実
<発表題目>地上波デジタル放送高速移動受信用時変動補償アンテナにおけるダミー素子を用いた相互結合の軽減法
<概要>地上波デジタル放送の伝送方式として、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式が採用されている。OFDMは、マルチキャリアの伝送方式であり、複数の狭帯域デジタル変調符号を直交する周波数により多重化し、全体として広帯域デジタル伝送を行う方式である。しかしながら、サブキャリア間隔が狭いために、移動受信において、ドップラースプレッドによる影響を非常に受けやすい。高速移動受信を可能にするため、直線アレーアンテナを用いて空間的な内挿処理を行う高速時変動補償システムが既に提案されているが、アレーアンテナの素子間隔が狭く、アンテナ素子間の相互結合の影響を無視できない。そこで、本研究では、ダミー素子を用いることで、アンテナ素子間の相互結合の影響を軽減する方法について検討を行った。