ゼミナール発表

日時: 10月22日(金)(11:00-12:30)


会場: L2

司会:川波 助手
大原 遼 M2 鹿野 清宏 Nick Campbell 松本裕治 柏岡秀紀
発表題目:対話音声の笑い方や笑い声の分析
発表概要:本研究では、大規模自然対話データを扱うにあたり、その中の「笑い声」に着目した。 「笑い声」は、対話中に頻繁に現れ、また人間は使い分けている。コミュニケーションにおける感情表現や意図・態度の中でも重要な役割を果たしていると考える。本発表では、「笑い声」に対しての2つの分類基準を提案し、ラベルによる評価と今後の研究計画を述べる。
 
醤野 和博 M2 鹿野 清宏 Nick Campbell 松本裕治 柏岡秀紀
発表題目:フェイスマークを用いた自然発話音声における感性情報の分析
発表概要:本研究では,音声言語に含まれる感性情報に着目し,話者の意図や態度,感情状態を電子メールや携帯電話で用いられているフェイスマークで表現し,韻律情報とフェイスマークの相関という観点から分析を行った結果を今後の計画とともに報告する.
 
三木 睦明 M2 松本 裕治 Nick Campbell 鹿野 清宏
 

会場: L3

司会:奥田 助手
寺田 直美 D2 砂原 秀樹 山口 英(代理:門林雄基) 藤川 和利
発表題目:ストリーム配信サービスにおける品質管理支援情報に関する研究
発表概要:高品質のストリーム配信サービスを安定して提供するためには、ネットワーク、サーバ、クライアントの各ステータスを配信者が的確に把握することが重要となる。しかし、ストリームアプリケーションは継続的な再生のために独自のバッファを持っていることや、最適レート選択機構を備えていることから、サーバに残されたログやトラフィック観測のみではクライアントの挙動を推測することは困難である。本研究では、ストリームアプリケーションの挙動を統計的手法により明らかにし、ネットワーク上での様々な環境的要因とアプリケーション挙動の因果関係を定量的に分析する。これにより、配信者がサービス品質管理をするにあたり注目すべき指標を明らかにする。 本発表では、まず観測可能なパラメータについて述べ、次に実験により観測された各パラメータ間の相関を示す。得られた結果から、今後解決すべき課題について述べる。
 
戸邊 論 D2 砂原 秀樹 山口 英(代理:門林雄基) 藤川 和利
発表題目: インターネットを基盤とした高度衛星測位環境の構築に関する研究
発表概要: 移動体の測位には衛星測位システムの利用が 有効であるが,様々な制限事項により,衛星測位システム単独で得られる位置情 報の精度や利用可能範囲には限界がある.この問題に対し,あらかじめ精密な位置が求められ ている「基準局」で測位衛星からの電波を観測し,その観測データから,測位誤 差を補正する情報やシステムの運用状態といった,衛星測位システムを補強する 情報を生成し,測位を行う者に提供することで,衛星測位システムの測位精度と 可用性を向上させることが可能となる. 本発表では,我々がこれまで提案してきた,衛星からの電波の観測データの収集 や,補強情報の生成・提供をインターネットを基盤として行う "Internet-Based Augmentation System for GNSS : IBAS"の有効性について 述べる.そして,実証実験と実運用を行うために構築したテストベッドについて 報告する.最後に,今後検討すべき課題について触れる.