竹苗 浩司 M2 | 鹿野 清宏 | 横矢直和 | 猿渡洋 | |
発表題目:雑音下におけるNon-Audible Murmur (NAM)認識の頑健性の評価
発表概要:従来のマイクロホンを用いた音声認識システムでは,環境雑音による認識精度の劣化に加え,システム利用者の発話内容を他人に知られてしまうことが問題であった.本研究で用いる体表密着型のNAMマイクロホンは,周囲の人に聞かれない声帯を振動させないつぶやき声(NAM)の採取が可能である.その上NAMマイクロホンを用いたNAM認識は,体表から信号を直接採取するため空気伝播音声を用いる従来のマイクロホンを用いた音声認識に比べ雑音に対して頑健であると考えられる.本発表では,雑音環境下におけるNAM認識と従来の音声認識の比較を行った結果,NAM認識の頑健性が実証できたことについて発表を行い,今後さらに認識精度を向上させるために必要な雑音除去についての検討を行う. | ||||
小倉 武 M2 | 石井 信 | 横矢 直和 | 柴田 智広 | |
発表題目:デジタルカラードキュメントの文字列認識
発表概要: ポスターなどのデジタルカラードキュメントはレイアウトがカラフルで複雑なた めに、機械による文字列領域の認識は簡単ではない。 本研究の目的は多層パーセプトロンやサポートベクターマシンなどの教師あり学習手 法を用いて、デジタルカラードキュメント内の文字列領域を高い精度で認識する ことである。 教師あり学習と、新たに提案したパラメトリック特徴量によって、95%を越える 高精度な認識率を達成した。 また、カーネル主成分分析やエラー解析の結果をもとに、今後の課題として残さ れた問題点や、さらに精度を向上させるための方策などについても言及する。 | ||||
浦脇 浩二 M2 | 千原 國宏 | 湊小太郎 | 眞鍋佳嗣 | |
発表題目:生体情報可視化を利用したスポーツフォーム練習支援システムの構築
運動技能の訓練では, 正しいフォームの習得が重要となる. 熟練者の教示による訓練は, 動作の外見的な要素の模倣に基づいて行われてきており, 近年ではそれを支援するシステムも提案されている. しかし, こうした教示方法では力の加減やタイミングなどの内面的な要素も含めた 学習が難しいという問題がある. そこで本研究では, 教示者と学習者の外見と内面両方の情報を容易に 比較できるスポーツフォーム練習支援システムを提案する. このシステムでは, 外見的な動作をモーションキャプチャで計測し, CG アバタに再構成して提示する. 同時に表面筋電計で筋電位を計測し, 筋にかかる力を解析して 内面情報としてアバタ上に重畳する形で可視化する. 練習支援システムを試作し, 基礎実験として, 力みを伴う運動におけるフォームと 筋電位を計測し, 可視化を行った. また, テニスフォームを対象に練習を行った. | ||||
鬼丸 敬輔 M2 | 砂原 秀樹 | 山口 英 | 藤川 和利 | |
発表題目:エンドノード主導型ファイアウォール制御機構の提案と実装
発表概要:かつてのインターネットは性善説に基づいた設計、運用がなされており、端末は相互に接続することが可能であった。しかし近年では悪意のある通信が増加し、ファイアウォールが登場することによって相互接続性は保証されなくなった。このため現在のインターネットはクライアント/サーバモデルが主流となったが、このモデルには複数の問題があり、かつてのインターネットのモデルである P2P が見直されている。本発表では、ファイアウォールを維持しながら相互接続を実現するために、エンドノードの主導によって動的にファイアウォールを制御し、またファイアウォールを連携させる機構について提案する。 | ||||
斎藤 充治 M2 | 砂原 秀樹 | 山口 英 | 藤川 和利 | |
発表題目:位置表現を考慮したシームレスな位置情報取得のためのフレームワークの提案と構築
携帯電話などの無線通信技術の発達によって、移動を伴いながら通信を行う環境が普及している。 現在広く使われるようになった、位置に基づいて情報提供を行うサービス(=位置情報サービス)は、 移動体の位置取得やGPSなどの位置情報センサへのアクセス、サービスの提供などを 全て1つのシステム内部で独立して処理している。 これによって、他システムとの移動体の位置情報の共有や困難になり、 個々の位置情報センサへ対応しなければならないなど、多くの問題がある。 本提案フレームワークは、位置情報センサを抽象化し、複数の位置表現を取り扱うことで 位置情報利用者に位置情報センサの存在を意識させず、コンテキストに合致した位置表現で 位置情報を提供することを可能とする。 本発表では、位置表現の相対関係や提案フレームワークの概要および処理方法について述べる。 | ||||
曽我 直樹 M2 | 砂原 秀樹 | 山口 英 | 藤川 和利 | |
発表題目:シームレスなセンサ情報収集システムの構築と評価 発表概要: 現在、センサネットワークをどのように利用するかという問題が重要になってきている。今後、センサの小型化やインターネット環境の急速な普及のため、遍在するセンサを共有し人間一人一人に応じたサービスが期待される。本研究では、一般ユーザが、遍在するセンサを利用可能にするためシームレスなセンサ情報収集システムの構築と評価を行う。 | ||||
藤井 聖 M2 | 砂原 秀樹 | 山口 英 | 藤川 和利 | |
発表題目:過去のトラフィックパターンに基づく異常トラフィック検出システムの開発とその評価
発表概要:ネットワーク管理者は日常的にトラフィックを計測し、障害の原因となる、または障害の結果生じたトラフィックを検出し、障害の対処に当たる必要がある。しかし、管理者の目視や思考に依存する既存異常トラフィック技術では管理者への負担が大きく、また、パターンマッチングに基づく手法では、未知の異常が検知できないという欠点がある。 本提案システムは、蓄積した過去のトラフィックパターンに用いて現在のトラフィックパターンを予測し、予測値と実測値の大幅な誤差を異常として管理者に警告する。本提案システムを用いることにより、管理者が一元的な閾値を設定する必要、目視で判断する必要がなくなる。また、検出パターンに依存しないので、未知の異常トラフィックにも応用が可能である。 本発表では、提案システムの概要およびトラフィックパターンの予測手法について述べ、提案システムの今後の評価方法を明らかにする。 | ||||
小林 朋幸 M2 | 松本 裕治 | 鹿野 清宏 | 乾 健太郎 | |
縄田 浩三 M2 | 松本 裕治 | 鹿野 清宏 | 乾 健太郎 | |
発表題目:一連の質問に対する対話的情報収集のための指示詞・代名詞の解析・置換と省略補完
発表概要:質問応答システムとは,質問文「安室奈美恵はいつデビューしましたか.」が入力された際、「1992年です.」のように応答を出力するシステムのことである.こうしたシステムは現在,一問一答でユーザーと情報のやりとりしているが,対話的な情報検索システムに発展させることで,さらに効率的な情報収集をサポートできると考えられる.具体的には,特定の話題に関してレポートや記事などを作成する時を想定し,一連の質問に連続して答えることのできるシステムを目指す.例えば,歌手の安室奈美恵についての記事を作成する際には,「安室奈美恵はいつデビューしましたか.」,「彼女のヒット曲は何ですか.」,「最高で何枚のCDを売り上げましたか.」のような一連の質問が考えられ,これらの質問に対し正確に応答することを目標とする. しかし,現状の質問応答システムは,入力された質問文とそれに類似する文との照合により,適切な情報を検索している.そのため,上例の連続文に出現する「彼女」といった代名詞・指示詞,そして「[安室奈美恵は,]最高で何枚のCDを売り上げましたか.」([]は省略部を示す)のような省略を含む文を,直接質問応答システムに入力したのでは,対話的な情報収集を行なうことができない. そこで,本研究では,「彼女」を「安室奈美恵」に置換し,「最高で何枚のCDを売り上げましたか.」を「安室奈美恵は,最高で何枚のCDを売り上げましたか.」のように,省略を補完することで,一連の質問に対して,対話的情報収集が可能となるようにする. | ||||
松本 吉司 M2 | 松本 裕治 | 鹿野 清宏 | 乾 健太郎 | |
発表題目:対話型情報探索に用いるWebの見出し階層構造の構築
発表概要:Webは膨大な情報源であり、現在日常生活の様々な情報探索に活用されている。しかし、現在のところWebを用いた情報探索では主にPCからのアクセスを想定しており、ディスプレイが小型の携帯端末や音声によるWebアクセスは整備されているとは言い難い。本研究では音声や携帯端末から効率的に情報探索を行なうために、Webの見出しを用いて対話的に情報探索を行なうことを目標としている。そのためにまずWebページから見出しの階層構造を構築することに焦点をあてる。 | ||||
與口 悠一 M2 | 松本 裕治 | 鹿野 清宏 | 乾 健太郎 | |
発表題目:自然言語を知識として用いた音声情報検索対話システム
発表概要:音声情報検索対話システムは自然言語の音声によって情報検索を行なうことを可能にするシステムである。このようなシステムは計算機に不慣れな人の計算機による情報検索を可能にすると期待されている。これまでこのようなシステムは様々に研究されてきているが、多くのシステムでは検索できる情報はリレーショナルデータベースのような構造化された情報に限られていた。しかし、現実には構造化されていない文章のような情報がある。本研究では自然言語を知識として扱う手法を考える前段階としてQAペアのような緩く構造化された知識の使用を考える。そして、QAペアを拡張したQA意図タプルを用いることで既存の手法より単純な仕組みで自然な聞き返しができる対話管理手法を提案する。 | ||||
藤原 祐介 M2 | 石井 信 | 川人 光男 | 湊 小太郎 | 柴田 智広 | |
発表題目:予測的な円滑性追跡眼球運動時の脳活動
発表概要:円滑性追跡眼球運動はゆっくりと運動する物体を遅れなく追跡する霊長類特有の眼球運動である。網膜で情報を得て眼球を動かすまでには、大きな遅延があるため、脳でなんらかの予測を行なっていなけらばならない。本研究の目的は、ヒトの円滑性追跡眼球運動時の脳活動を調べることによって、脳のどこで予測が行なわれているかを明らかにすることである。fMRI情報を基にしたMEG解析の結果を発表する。 | |||||
柴田 和久 M2 | 石井 信 | 川人 光男 | 湊 小太郎 | 銅谷 賢治 | |
発表者:柴田和久
発表題目:色と動きの視覚特徴注意に伴う脳賦活領域特定とその時間特性変化
発表概要:脳に入力された感覚情報は、神経細胞活動電位の時間遅れと脳の情報処理におけるモジュール構造に従って、時空間的に広がりを持って処理される。にもかかわらず、我々の主観的認知は瞬間的に、かつ正しく統合されている。このことを可能にする脳情報処理機構はいかなのものであるか。これは結び付け問題と呼ばれている。最近この結び付け問題へのアプローチへの手がかりとして、注意と神経細胞集団の同期発火の関係が注目されている。本研究では機能的磁気共鳴画像法を事前知識とした階層ベイズ法を用いた脳磁図電源推定と磁気信号の独立成分分析、時間周波数解析によって、被験者の視覚特徴注意課題に伴う脳賦活領域特定と、注意による神経活動の時間特性変化を調べることを目的とする。本中間発表では、機能的磁気共鳴画像法を用いた実験の結果と今後の予定を報告する。 | |||||
野村 智和 M2 | 石井 信 | 川人 光男 | 植村 俊亮 | ||
白石 貴之 M2 | 伊藤 実 | 植村 俊亮 | 安本慶一 | ||
発表題目:多目的性を考慮したスケジュール作成支援と経路案内機能を提供する観光用パーソナルナビゲーションシステムP-Tour
発表概要:我々は,複数目的地を様々な時間制約のもとに最大満足度で巡回する観光スケジュールを作成し経路を案内するパーソナルナビゲーションシステムP-Tourを提案している.従来のP-Tourでは,複数ある評価基準がトレードオフ関係にあるときは,それらに重み付けをすることで単一の評価関数とし,その評価関数値を最大化するスケジュール一つをユーザに提示していた.しかし評価基準の重み付けの値はユーザによって異なるため,ユーザはそれを明示的に指定しなければならなかった.また,ユーザは指定した重み付けで得られたスケジュールが満足できなかったときは,満足できるスケジュールが得られるまで対話的に重み付けの値を調整する必要があった.本研究ではスケジュールの探索を多目的最適化問題に拡張し,互いにトレードオフ関係となる解を複数同時に算出できる多目的経路探索エンジンを提案する. | |||||