行縄 直人 D2 | 石井 信 | 小笠原 直毅 | 金谷 重彦 | |
発表題目:遺伝子発現時系列データに対するシステム同定法に関する研究
発表概要: 遺伝子発現ダイナミクスの解析のために,状態空間モデルに基く解析法が 提案されている.従来の解析法では,状態変数のダイナミクスを仮定せず, また,システムノイズと観測ノイズを無視したモデルを仮定していたため, 状態空間に含まれるダイナミクスを持たないノイズ成分を,状態変数 として誤検出する可能性がある. 本研究では,ノイズプロセスに白色ガウシアンを仮定した線形ダイナミカル システムモデルを考え,変分ベイズ法による推定とモデル選択を行う. 本手法を出芽酵母細胞周期に関する公開データセットに適用したところ,従来手法で 選択されたモデルと比較し,よりシンプルで尤もらしいモデルが選択された. また,この結果得られたモデルパラメータは,生物学的な考察と良く一致した. 人工データへの適用も行い,ノイズを含む時系列データに対する有効性が示された. | ||||
松尾 芳隆 D2 | 小笠原 直毅 | 箱嶋 敏雄 | 川端 猛 | |
山本 真照 M2 | 小笠原 直毅 | 諏訪 牧子 | 箱嶋 敏雄 | |
発表題目:選択的スプライシングによる膜タンパク質の機能・構造変化
発表概要:選択的スプライシングは遺伝子の機能の多様性を生み出す重要な機構であると考えられている。 本研究ではTMHMMによる予測を元に、膜タンパク質と膜貫通領域に焦点を絞ってスプライシングとの関係を調べた。 GenBankのUniGeneにある約80,000個のcDNA配列データをゲノム上にマッピングし、 それらを計算機上で翻訳してTMHMMによる予測を行なう事で、大規模なデータセットによる解析を試みた。 選択的スプライシングによる膜タンパク質の構造の変化の傾向や、スプライシングによって付化あるいは 消失する膜貫通領域の特性について報告する。 | ||||
穴吹 篤志 M2 | 横矢 直和 | 木戸出正継 | 山澤 一誠 | |
発表題目:データベース共有型ウェアラブル拡張現実感を用いた人物への注釈付け
発表概要:近年、無線ネットワークを介して共有されたデータベース内の注釈情報を現実環境に重畳表示するウェアラブル拡張現実感が注目を集めている。しかし、従来のシステムでは建物などの静的な環境への注釈付けにとどまっていた。そこで本研究では、環境中のウェアラブルコンピュータを装着した複数のユーザの位置情報をネットワーク上のデータベースで管理することで、動物体である人物に対して注釈情報を重畳表示することを試みる。また、プロトタイプを用いた注釈付け実験を行い、提案システムの有用性を示す。 | ||||
下谷 篤史 M2 | 石井 信 | 木戸出正継 | 柴田 智広 | 作村 勇一 |
発表題目:MDPにおける行動価値関数の分解法
発表概要:高次元の状態空間を持つMDPでは,状態数は次元に対して指数的に増大するので,行動価値関数の表現,計算は難しい.このような大規模なMDPを解くために,一部の状態変数にのみ依存する基底関数を用いた線形関数で行動価値関数を近似する手法があるが,基底関数の決定方法と近似の精度は明らかでない.本研究では,状態行動空間の一対一の写像を使い,写像先の空間でのMDPを考えることで,行動価値関数を上手く分解するような関数と写像を求める手法を提案する. | ||||
天正 新二郎 M2 | 石井 信 | 木戸出正継 | 柴田 智広 | |
発表題目:マルチエージェント環境におけるコミュニケーションの進化的獲得
発表概要:マルチエージェント環境における最適化問題を解く際に、エージェント間のコミュニケーションを考慮することは有用である。しかし、コミュニケーション獲得には、コストの発生や多エージェント間での言語統一、といった困難性も存在する。そこで本研究では、マルチエージェント環境において、エージェントの状態-行動結合の進化的獲得と再利用によってこの困難性を改善し、コミュニケーションの獲得を実現する。本発表では、シミュレーションを行なったので、その結果を示す。 | ||||
森崎 想 M2 | 湊 小太郎 | 木戸出正繼 | 杉浦 忠男 | |
発表題目:共焦点レーザ顕微鏡と光ピンセットを用いた細胞骨格の応力測定システムの開発 発表概要:疾患のとき、生体組織の形状、力学的特性(硬さ)が変化することが知られている。現在の病理医では、形状の変化から判断し、診断している。しかし、細胞の形状変化より先に力学的特性に変化があらわれる。よって、細胞の力学的特性を定量的に測定できれば疾患の早期発見、治療に有用であると考えられる。しかし、細胞の力学的特性を計測する手法は開発されていない。そこで、本研究は共焦点レーザ顕微鏡と光ピンセットを用いた細胞骨格の応力分布測定システムの開発を行う。 | ||||