M1 工藤 正行 応用システム科学 |
発表題目:分散制御のための無線ネットワーク設計
発表概要:無線ネットワークを用いて分散制御を行う場合,制御性能と通信性能の間にトレードオフの関係があるため,それぞれについて考慮した統合的な設計を行う必要がある.このトレードオフの観点からの研究は盛んに行われているが,本論文では、ネットワークの各階層を縦断的に評価し,制御性能の改善化をはかる,統合設計(クロスレイヤー設計)手法を提案する.シミュレーションにより,ネットワークの各層ごとに制御性能を最適化した場合について評価した後,クロスレイヤー設計を用いた場合の結果よりその有効性を示す. |
M1 栗田 佳織 応用システム科学 |
発表題目:バースト生成方式と制御パケット処理を考慮した光バースト交換の性能解析
発表概要:高速・大容量のマルチメディア通信を実現する次世代ネットワークアーキテクチャとして,IP/WDMが注目されている.IP/WDMを実現するネットワーク技術として光バースト交換(Optical Burst Switching: OBS)が考えられているが,そこではバースト生成に伴う遅延とバーストの棄却率はトレードオフの関係にある.双方を保証する最適なバースト生成時間を求めるために,本発表ではラウンドロビン型バースト生成方式について,制御パケット処理時間を考慮した性能解析を示す.また,MEMS光スイッチをVoIPに適用することを想定した考察を示す. |
M1 五閑 統一郎 ロボティクス |
発表題目:神経振動子による関節トルクパターン生成を用いたマニピュレーション
発表概要: 歩行動作パターンの生成に神経振動子を利用することにより,環境に適応した歩行制御を行うことが研究されている.ところで,人間の周期的な動作は,マニピュレーションなど歩行以外の動作にも存在する.そこで,当研究では,神経振動子をマニピュレーションに適用することを検討する.その際,単に動作のトリガとして神経振動子の出力を用いるのではなく,関節トルクパターンの生成を神経振動子を用いて行うことにより,外乱に対し柔軟に適応できるマニピュレーションを実現する.回転動作を対象として,動力学シミュレータを用いたシミュレーションを行うことにより,当手法の有効性を確認する. |
M1 小寺 明仁 知能情報処理学 |
発表題目:カメラ搭載ロボットを用いたユーザの状態推定
発表概要:インターネットの発達やアクセスデバイスの発展によってユーザは多様な状況 で様々なサービスを利用することができるようになった。 将来ユーザが利用可能なサービスはさらに増加し、ユーザはその中から適切なサービスを 選択し、利用することが困難になると考えられる。 これは今後家庭にやってくるパーソナルロボットにおいても同様であり、この問題を解決 するためにはユーザの状況や嗜好を考慮に入れたサービスの利用をサポートしてくれる機 能が必要である。 本発表では主に論文紹介と研究の方向性について発表する。 |
M1 小山 琢己 情報コミュニケーション |
発表題目:<題目> [論文紹介]L. Aalto, N. Gothlin, J. Korhonen, T. Ojala:"Bluetooth and WAP push based location-aware mobile advertising system", Proceedings of the 2nd international conference on Mobile systems, applications, and services, Boston, MA, USA, 2004, pp. 49-58
発表概要:<概要> 近年、移動通信サービスが著しい発展を遂げ、モバイルインターネットが急速に普及している。それに伴いモバイル端末向けの新しいサービスが多く考えられている。その中のひとつに、ユーザの位置情報を考慮した広告配信がある。携帯端末向けの広告配信は、その性質上、即時性のある広告、ユーザの嗜好や普段の行動範囲に合わせた広告を配信できるという利点がある。これまでに無線LANを搭載したPDAなどを用いた研究が行われいるが、本論文ではBluetoothを組み込んだ携帯電話を用いて実験を行っている。本発表ではBluetoohを用いて位置情報を取得し、広告を配信するまでのB-MAD(for Bluetooth Mobile Advertising)システムについての説明を行い、システムの有効性について述べるとともに、自己の研究目標について述べる。 |
M1 小山 裕典 ソフトウェア工学 |
発表題目:論文紹介 C.C. Tsai, S.S.J. Lin & S.M. Yuan, "Students’use of web-based concept map testing and strategies for learning,"Journal of Computer Assisted Learning Volume 17 Issue 1, pp72-84 (2001).
発表概要:教育の場面では,学習者へのフィードバックを効果的に行うことが重要とされる.学習の理解度を評価することはその手段の1つであり,学習者の知識構造を視覚化させ,理解度を評価する手法に概念地図がある.近年,これがWeb上に実装され,教師と学習者双方の利便性が向上している.しかし,どのような学習者に適合するかはあまり考慮されていない.本論文では概念地図を学校教育に用い,利用時における学習者の意識とその要因について考察している.発表ではここで得られた知見を基に,今後の研究方針についても述べる. |
M1 近藤 理 ロボティクス |
発表題目:<題目>ヒューマノイドにおけるレーザレンジファインダを用いた環境認識
発表概要:<概要>近年様々なヒューマノイドロボットが研究・開発されている。ヒューマノイドが人の生活環境下で活動するには段差や傾斜・凹凸などの歩行面形状に適応したり、机や椅子などの障害物の回避ができなければならない。そのためには歩行・姿勢制御だけでなく、歩行面形状の測定や周囲の環境認識が必要となる。本研究では、測定精度が高いレーザレンジファイダを用いたヒューマノイドのための環境認識手法の提案を行う。 |
M1 斎田 佳輝 情報科学センター |
発表題目:パターンマッチ型トラヒック計測手法からみたパケットサンプリングの調査
発表概要:現在、インターネットが普及し管理側としては、安全な運用の必要性がさらに高まっている。 しかしながらネットワークの速度の爆発的な向上により、ネットワークのデータの流れを全て監視することは困難となってきている。 本発表では、あるサンプリング手法によりサンプリングされたネットワークトラヒックデータの有用性をIDSを用いて検証する。また、今後の方針について述べる。 |
M1 佐伯 昌彦 像情報処理学 |
発表題目:論文紹介 "A Phenomenological Representation of Iridescent Colors in Butterfly Wings"
(WSCG 2004 Vol.12, No. 1-3, SHORT Communication Papers proceedings,
ISBN 80-903100-5-, p.79) Gonzato,J.-C., Pont,B.
発表概要: 自然界の色は、色素色と構造色に大別される。色素色は一般的な色にあたり、色素細胞による発色である。 一方、構造色は光の波長以下の微細構造による光学現象(反射・屈折・散乱・回折・干渉など)によって生じる発色である。 これらの色をCGで表現する際、オブジェクトに適切な色を与えることで表現可能な色素色に対し、構造色は照明条件や視点によって見え方が大きく変化する特徴を持つため、容易に表現できるわけではない。 本論文では、独特の構造色を持つモルフォチョウの翅をCGで表現することを目的とした、レイトレーシングおよびBRDFを用いた手法を提案している。本発表ではこの手法の紹介および考察をおこなうとともに、自己の研究目標および今後の予定を述べる。 |
M1 佐々尾 直樹 ロボティクス |
発表題目:単眼カメラによる顔情報計測システムの構築 発表概要:近年,人の顔に関する様々な情報をリアルタイムに計測するステレオカメラを用いた顔情報計測システムが提案されてきた.また,その応用として,電動車椅子を視線方向で動かす研究や,視線方向でディスプレイを切り替える研究などが行われてきている.しかし,より広範囲に顔情報計測システムの適用を考えるにあたり,計測装置そのものの大きさや,カメラ間キャリブレーションのわずらわしさが問題となった.そこで,本研究の目的としてカメラ間キャリブレーションの要らない,また装置そのものが小さくて済みコストのかからない単眼カメラを用いた顔情報計測システムを構築する手法について述べ,進捗状況及び今後の方針について述べる. |
M1 佐々木 望 像情報処理学 |
発表題目:論文紹介 "Analysis of key Anglo-Saxon manuscripts (8-11th centuries) in the British Library: pigment identification by Raman microscopy"
(Journal of Raman Spectroscopy 2004, 35, p.181-189) Katherine L. Brouwn, Robin J. H. Clark
発表概要: 文化財には、彩色されたものが数多くある。それら彩色文化財の調査、保存、修復のためには、彩色物質の特定は不可欠といえる。 だが、それらは文化財という性質上、非破壊で計測しなければならない。 非破壊計測の方法としては、様々な手法が提案されているが、本発表ではラマン散乱光のスペクトル解析を用いた非破壊分析の例を紹介するとともに自分の研究との関連性について述べる。 |