多数の計算機を利用して問題を解くための並列アルゴリズム,分散アルゴリズムの研究が盛んに行なわれている。 本講義では,基本的な問題を具体例として取り上げ,並列アルゴリズム,分散アルゴリズムの基本的技法を紹介する。また,並列計算量の理論,フォールトトレラント分散アルゴリズムについても述べる。

1. 並列計算モデル(並列ランダムアクセス機械)
2. 並列アルゴリズムの計算量(プロセッサ数・時間計算量)
3. 基本的な並列アルゴリズム
4. P完全性
5. 粗粒度 並列モデルとアルゴリズム
6. 分散計算モデル
7. 分散アルゴリズムの計算量(通信計算量・領域計算量・時間計算量)
8. 基本的な分散アルゴリズム
9. フォールトトレラント分散アルゴリズム

なし

1.J. JaJa : An Introduction to Parallel Algorithms, Addison Wesley, 1992
2. 宮野悟:並列アルゴリズム,近代科学社,1993
3. G.Tel : Introduction to Distributed Algorithms, Cambridge University Press, 1994
4. H.Attiya.J.Welch:Distributed Computing:Fundamentals, Simulations and Advanced Topics, McGraw-Hill,1998.
5. 亀田恒彦・山下雅史:分散アルゴリズム,近代科学社,1994

(必ずしも先修条件ではない)
アルゴリズムとデータ構造 (アルゴリズム概論 )
計算量理論(計算理論I)

成績評価は、授業の出席(30%)、レポート(70%)によって行う。