システムの最適設計のためには目的に応じたシステムモデリングおよび性能評価を行うことが重要なポイントとなる。
本講では情報通信システムの性能評価に用いられる通信トラヒック理論(待ち行列理論)とモンテカルロシミュレーションについて講述する。また通信トラヒックの統計的性質を考慮したモデリング手法に付いても触れ,トラヒックモデリングにおける問題点,モデル化の手法,および解析方法についても紹介する。

1.通信ネットワークシステムのモデリング概論
2.通信トラヒック理論概論
3.シミュレーション概論
4.トラヒックモデリング
 

なし(講義ノートにより行なう)

1.宮原秀夫・尾家祐二:コンピュータネットワーク,共立出版,1999
2.滝根哲哉・伊藤大雄・西尾章治郎:ネットワーク設計理論,岩波書店, 2001
3.亀田壽夫ほか:性能評価の基礎と応用,共立出版, 1998
4.森戸晋・逆瀬川浩孝:システムシミュレーション,朝倉書店,2000

(必ずしも先修条件ではない)
確率分布と確率過程(数理科学概論)

成績評価は,出席状況(出席・レポートの提出等)(40%),及び試験(60%) によって行う。

履修希望者はその旨を「学籍番号・所属講座・名前」を明記の上、講義開始月以内にEmail で kasahara@is.aist-nara.ac.jpまで送ること。