システム工学には幅広いテーマがあるが,本講義では特に静的システムと動 的システムの最適化について,基礎理論と数値解法に重点をおいて説明する。
また,その一つの応用として,カルマンフィルタ理論を述べる。今年度は,学習との関連およびメタヒューリスティックな解法についても触れる予定である。
1. 最小2乗法と直交射影 --- ベクトル空間論再訪
2. 静的な最適化問題とラグランジュ乗数
3. 動的システムの最適化
4. 最適フィルタリング
5. 数値計算法
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1. D. G. Luenberger:Optimization by Vector Space Methods, John Wiley
& Sons, Inc.(1969) (和訳あり。ただし現在,絶版中)
2. 布川 昊ほか:線形代数と凸解析,コロナ社
3. 片山 徹:応用カルマンフィルタ,朝倉書店
4. 足立紀彦ほか:システム工学,コロナ社
5. 山本 裕:システムと制御の数学,朝倉書店
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(必ずしも先修条件ではない)
線形代数学,微分積分学 (基礎数学I)
確率に関するごく初歩の知識 (数理科学概論)
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成績評価は,講義の出席状況(課題提出や質問等の受講態度も含む)(20%),及び試験(80%)によって行う。
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1回目または2回目の授業の際に,受講希望者は受講の登録をすること。このいずれにも出席できなかった場合は,担当教官まで申し出ること。
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