超分子科学I
Supramolecular Science I
(「物質創成科学研究科授業科目改正に伴う科目読み替えについて」を参照すること)
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生命の原単位である細胞は生体膜に酵素系を組織化したエネルギー・情報変換素子系を組み上げている。この巧妙な超分子構造体の仕組みについて紹介する。特に生命体の根幹機能である、光から化学エネルギーへの変換系,光合成・呼吸における膜を介した電子・プロトンの共役輸送,ATP合成とイオン輸送,イオン流束の発生から脳・神経の信号伝達機能に至る機能構築の構成原理について講義する。またこれら素子機能を超分子科学の手法を用いて人工的に構築するアプローチについて紹介する。
1.超分子科学の基礎、細胞、脂質、アミノ酸、蛋白質の1?4次構造
2.生体のエネルギー変換機能、光合成反応の全体スキーム
3.光合成アンテナと光合成の反応中心の構造解析
4.人工光合成反応のデザインとその狙い
5.電子/プロトンの共役輸送、ATP合成とエネルギー代謝反応
6.生物の信号伝達機能(イオンチャネル、神経伝達の仕組みを中心に)
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小夫家芳明著「生理現象の有機化学」丸善、1998年
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成績評価は、試験とレポート(80%)、授業出席(20%)を基準とする。
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