音情報処理論Iが、音声情報処理の基礎的な事項の講義であるのに対して、この講義では、音声情報処理の実際上の応用に焦点を当てて講義を行なう。特に、実環境での音声認識の技術、音声分析合成の技術、音声規則合成の技術、マイクロフォンアレーの技術、マルチモーダルインタフェースについて講義する。講義では、下記の4つの課題レポートを課す予定である。

・ディクテーションシステムJULIUSの利用と統計的言語モデルの作成
・音声分析合成システムSTRAIGHTによる音声モーフィング(声質変換)
・音声規則合成システムCHATRによる合成音の作成
・マイクロフォンアレーによる音声信号処理

資料(テキスト、スライドのコピー)を配布

鹿野、中村、伊勢、音声・音情報のディジタル信号処理、昭晃堂
鹿野、河原、武田、伊藤他、音声認識システム、オーム社、2001年
古井、音響・音声工学、近代科学社

音情報処理論I(必ずしも先修条件ではない)

成績評価は、上記の4分野のレポートと、出席によって行なう。配分は、レポート(70%)、出席(30%)である。ただし、10回の出席、および3分野のレポートの提出が最低条件である。