バーチャルリアリティの研究に必要な画像や映像情報の計測・処理・提示に関する数学的 知識と工学的技術の修得。

1.序論(コンピュータ世界と現実世界のインタラクション基盤技術)
2.自己情報の計測技術(感覚センサ、ジェスチャ計測など)
3.表面情報の計測技術(距離画像法、ステレオカメラ法など)
4.内部情報の計測技術(反射式、透過式、多断層立体情報計測法など)
5.計測信号の解析法(フーリエ級数・フーリエ変換・ウェーブレット変換)
6.計測信号の解析法(自己回帰モデル・最小2乗誤差法・主成分分析)
7.画像情報の解析法(畳み込み、情報抽出、超解像)
8.試験I
9.画像情報の生成法(多項式近似・スプライン関数近似・ぺジェ曲線近似)
10.パターン情報の生成技術(CG、汎用3Dソフト、3Dアニメなど)
11.イメージ情報の提示技術(没入型提示環境、HMD、各種感覚提示装置)
12.仮想情報館の構築法(映像情報からの構築、3Dオブジェクト)
13.画像情報圧縮論(データ圧縮法、映像情報の圧縮標準)
14.人工現実と臨場感(物理量と感覚量・生理量)
15.試験II

講義要録(ネットワーク配布)

1. 広瀬通孝:バーチャルリアリティ、オーム社(1995)
2. 舘日章:バーチャルリアリティの基礎3:VR世界の構成手法、培風館(2000)
3. 計測・画像信号のためのディジタル信号処理
4. 河田聡:科学計測のためのデータ処理入門、CQ出版社(2002)
5. 小澤一雅:パターン情報数学、森北出版(1999)
6. 千原國宏:ME教科書シリーズ「超音波」、コロナ社(2001)

なお、講義要録中にも随時紹介。

行列や微積分に関する基礎知識があることが望ましいが必須の先修条件ではない。

適宜実施するレポート提出(20%)と二回の試験結果(80%)によって評価する。