タンパク質工学I、II Protein Engineering I, II (「物質創成科学研究科授業科目改正に伴う科目読み替えについて」を参照すること)

片岡幹雄、今元泰

Iでは、生体機能物質であるタンパク質の構造構築の原理及び機能発現の原理を解説した上で、天然に実現していないアミノ酸配列を持つ機能性の人工タンパク質の設計・創成・分子進化の可能性についての一般論を講義するとともに、原著論文に基づき、蛋白質工学の現状を紹介する。
IIでは、最も解明が進んでいる光受容系をモデルとして取り上げ、実際にタンパク質がどのように働いているのかを原子レベルから細胞レベルまで講義し、タンパク質設計原理の理解を促す。

タンパク質工学I(片岡幹雄教授) タンパク質工学の概論
1.タンパク質の構造生物学。
2.タンパク質の形と物性及びタンパク質の構造形成。
3.遺伝子工学によるタンパク質の改変。
4.進化分子工学によるタンパク質の改変と創成。
5.デノボデザインによるタンパク質の創成。

タンパク質工学II(今元泰助教授) 光受容タンパク質特論
1. 光受容タンパク質の構造。
2.光受容タンパク質の高効率光受容。
3.光受容タンパク質の構造変化と生理活性。
4.光受容タンパク質と伝達タンパク質の相互作用。
5.光受容タンパク質の信号停止と順応。

なし

Carl Branden, John Tooze, "Introduction to Protein Structure", Garland Publishing Co., 1991
(日本語訳:勝部幸輝、松原央、松原憲一監修「タンパク質の構造入門」、教育社)

成績評価は、試験とレポート(80%)、授業出席(20%)を基準とする。