プロジェクト実習では,先端的技術や方法論を用いたソフトウェア,ハードウェア,応用システム等の開発,先端研究分野の調査研究などを行う.テーマには学外テーマと,本研究科の教官が担当する学内テーマとがある.学内のテーマについての募集は4月頃一括して行われるが,学外のテーマについては提案される毎に随時募集するので,電子メールでの案内,プロジェクト実習のWWWページ,学生課掲示板に注意すること.
プロジェクト実習は選択科目であり,1年間で2テーマまでしか履修することができない.また履修の条件として,実習の終了後2週間以内に,下記の形式に準じたレポートを研究科事務室または担当教官に提出する必要がある.

学内テーマは,本研究科教官が設定したテーマに関する実習である.プロジェクト実習での成果を含めた研究内容が学会発表された例もある.本研究科における研究活動の基礎となる知識・技能を修得する目的で設定されたテーマもある.

参考までに,昨年度(平成14年度)に開講されたテーマを示す.
・プログラミング演習(入門コース/応用コース:後述)
・Javaプログラミング演習
・ディジタル・アナログ回路実習
・PCクラスタでの並列プログラミング演習
・非線形最適化プログラミング実習
・誤り訂正符号の復号プログラムの試作と評価
・日本語学習支援システムの開発
・データベースの可視化システム開発
・ディジタル移動無線受信機の試作と評価
・音声インタフェースの研究
・受け付け案内ロボットの開発
・全方位画像センサを用いたサーベイランスシステムの開発
・LSIの設計と実現
・LSIの計算機援用テスト容易化設計

学内テーマの一つである.プログラミングの基礎技能を習得するための(演習を中心とした)実習である.プログラミングの基礎的な概念を理解するためのものから,応用分野での実際的なプログラミングを理解するためのものまで,実習課題がいくつか設定され,受講生の知識,経験,興味に応じた選択が可能である.

L. Hancock, M. Krieger and S. Zamir著,倉骨彰,三浦明美 共訳:C言語入門,改訂第3版,アスキー,1992. ISBN 4-7561-0270-0

特になし

単位認定は基本的にレポート(100%)に基づいて行う.ただし,初心者を対象とする初級コースに関しては,出席状況(20%)とレポート(80%)の両方を考慮する.

学外テーマによる実習は,企業におけるインターンシップ制度等とタイアップしたものであり,実際の研究開発現場において実習を行うものである.
参考までに,昨年度(平成14年度)に開講されたテーマを示す.
・ヤマハ株式会社
論理書き換え型LSI(FPGA)を利用した音声処理LSIの設計と動作検証
・デンソー
エンジン制御システムの新制御法開発
・横河電機
マイクロノードの開発及び評価
・NTT
映像検索システムとレコメンドシステムの連携技術
光信号処理技術を利用した高速ストリーム配信網の研究
・関西電力
ISPネットワーク構築
・オムロン
音声対話に関する開発課題の提案
・日本IBM
Webアプリケーションサーバの新機能検証
・ダイキン工業,ソニー
夏期休暇,春期休暇の時期に実習が行われた.