分子デバイス II Molecular Devices II (「物質創成科学研究科授業科目改正に伴う科目読み替えについて」を参照すること)

菊池純一、池田篤志

生体を構成している分子あるいはそれを模倣した人工分子を分子デバイスとして応用するための基本原理から、分子デバイスの具体的な応用例までを系統的に概説する。
特に、分子デバイスの設計指針について具体例を用いて解説し、デバイス開発研究の現状、ならびに今後の課題について紹介する。

具体的には、次の話題の中から講義する。

1 ホスト-ゲスト化学
1.1 選択的認識と不斉認識を目指した具体的な戦略
2 分子のトポロジー
2.1 デンドリマー
2.2 カテナン・ロタキサン
3 意思を持つ分子
3.1 自己組織化
3.2 自己複製
3.3 自己認識
4 分子デバイスへの応用
4.1 センサー(光る分子)
4.2 分子エレクトロニックデバイス(分子スイッチ、分子ワイヤー)
4.3 分子モーター(動く分子)
4.4 エネルギー変換素子
4.5 情報伝達システム

特になし。必要に応じてプリントを配布する。

日本化学会 編、季刊 化学総説 「超分子をめざす化学」、学会出版センター(1997).
有賀克彦、国武豊喜 著、「超分子化学への展開」、岩波書店(2000).

成績評価は、試験とレポート(80%)、授業出席(20%)を基準とする。