知的システムの構築に必要な概念と構成法について,人工知能研究の性質と進展に触れながら議論する。次の項目を中心に,背後にある概念,主な処理方式,実現法などについて述べる.
また,代表的な人工知能言語であるPrologによる演習を行い,問題解決器の構成を実装を通して習得する.

1. 人工知能とは
2. 探索アルゴリズム
3. 知識表現と推論(プロダクションシステム,フレームシステム)
4. 機械学習,不完全な知識に基づく推論
5. 知的インタフェース

西田豊明 : 人工知能の基礎,丸善,ISBN 4-621-04646-2,1999

1. Russell, S. and Norvig, P. : Artificial Intelligence --A Modern Approach--, Prentice-Hall, ISBN 0-13-103805-2, 1995
(古川監訳:エージェントアプローチ 人工知能,共立出版,ISBN 4-320-02878-3, 1997).
2. 上野晴樹:知識工学入門(改定2版),オーム社, ISBN 4-274-07480-3, 1989.
3. 古川康一:Prolog入門,オーム社,1986.
4. Genesereth, M.R. and Nilsson, N.J. : Logical Foundations of Artificial Intelligence, Morgan Kaufmann, 1987
(古川監訳:人工知能基礎論,オーム社,ISBN 4-274-12908-X, 1993).

(必ずしも先修条件ではない) 
一階述語論理(人工知能基礎論)
データ構造とアルゴリズム

成績評価は演習課題の理解度,完成度,独創性,着想性(50%),及びレポートの完成度,独創性,発想の豊かさ(50%)により行う。