生物機能材料I Advanced Biomaterials I (「物質創成科学研究科授業科目改正に伴う科目読み替えについて」を参照すること)

大槻主税

セラミックスの合成法、微細構造や化学結合に基づいた機能発現を利用して生体機能を修復する材料の設計について解説する。医用材料として実用化されているセラミックスの例を紹介しながら、現状と将来展望を解説する。

具体的には、次の話題から講義する。

1. バイオマテリアル(Biomaterials)の必要性と定義
2. バイオマテリアルに必要とされる条件
3. 人工関節としてのセラミックス
4. 生体活性ガラス
5. 生体活性材料の設計
6. 生体模倣(バイオミメティック)法による骨修復材の開発
7. 金属材料への生体活性付与
8. 有機?無機ナノハイブリッドによる骨修復材料
9. 癌治療用セラミックス
10.再生医療とセラミックス

なし。(適宜プリント配布)

・「生体材料とは何か」, 尾野幹也 著, 丸善, 1987年
・「Introduction to Bioceramics」, Ed. By L. L. Hench and J. Wilson, World Scientific, Singapore, 1993
・「生体材料学」, 日本機械学会 編, オーム社, 1993年
・「生体材料学」, 筏 義人, 産業図書, 1994年
・「バイオマテリアル」, 中林宣男, コロナ社, 1999年

成績評価は、試験とレポート(80%)、授業出席(20%)を基準とする。