ゼミナール講演
日時
平成15年5月30日(金)3限 (13:30 -- 15:00)
場所
L1
名前
小坂 洋明
講演題目
“とっても”やわらかい音の作り方
概要
「“とっても”やわらかい音を作ってください.」 と言われたら、あなたはどうするだろうか? 製品開発の立場では,あなただけでなく,大多数の人が“とっても”やわらかい,と感じられる音のデザインが必要になることが多い. 本講演では,工業製品が発する単純な電子音について,多くの人が“とっても”やわらかい,などと感じられる音の作り方の一例を紹介する.
名前
佐藤 哲大
講演題目
拡散テンソル距離を用いた脳内白質神経線維束の抽出アルゴリズム
概要
MRIを用いた脳機能研究の発展にしたがって、脳内白質の構造解析は脳内の機能連関をはかる目的から重要となっている。MRI装置や撮像技術の進歩にともなって、水分子の拡散様態を容易に画像化できるようになった。拡散様態をとらえた拡散強調画像は、水分子の拡散の程度を輝度によって表現することができ、拡散強調画像を複数枚用いることで拡散テンソル画像の算出が可能となる。脳内白質は部位によって拡散の程度が大きく変化する特徴を持ち、拡散の速さや方向は白質内に含まれる神経線維束の方向と、検出のための拡散強調磁場勾配の方向との相互作用による影響を受ける。本発表では、脳内白質神経線維束の結合度を、参照ボクセルと近接ボクセル間の方向に射影された拡散テンソル距離を利用して解析する手法および、3T MRIを用い計測した実データへの適用結果について述べる。また提案手法の応用として、スライス内の任意の点から特定線維束を反復して検索する手法とその結果についても紹介する。