ゼミナール講演
日時
平成15年5月16日(金)3限 (13:30 -- 15:00)
場所
L1
名前
大羽 成征
講演題目
ベイズ推定と遺伝子発現量解析への応用について
概要
一般に、限られた観測データに基いて数理的モデルを推定する際には恣意的な偏見が入って来ざるを得ない。ベイズ推定は、この偏見の影響と役割とを明確な形で定式化する。講演では、こうしたベイズ推定の考え方の紹介とともに、遺伝子発現量解析への応用について述べる。
名前
村田 佳洋
講演題目
エージェント指向自己適応遺伝アルゴリズム
概要
遺伝アルゴリズム(Genetic Algorithm, 以下GA)の探索効率は,突然変異率や交叉率といったパラメータによって大きく左右される.しかし,多くのパラメータの調整を人手で行うのは困難である. そこで,パラメータを自動的に調整する様々な適応GAが提案されている.従来の適応GAのほとんどは少数のパラメータしか適応させられず,また,多数のパラメータを適応させる適応GAであっても,そのほとんどが大きな計算量を必要としていた.本論文では,エージェント指向の手法によりメタGAと環境分散型並列GAを組合わせ,多数のパラメータを同時に適応させつつ探索を行うエージェント指向自己適応遺伝アルゴリズムを提案する.評価実験を用いて,この手法により4つのパラメータが合理的な計算量で同時に適応させられることを示す.
名前
佐藤 智和
講演題目
ビデオカメラを用いた屋外環境の三次元モデル化に関する研究
概要
動画像からの屋外環境の三次元モデル化は, 物体認識, 景観シミュレーション,ナビゲーション,複合現実感など,様々な分野への応用が可能である.しかし, 現在このような分野で用いる三次元モデルは主として手動で作成されるため, 作成コストが高く自動化が求められている. これらを自動化するための試みとして, 従来から動画像を用いる三次元復元手法に関する研究が盛んであるが, 復元範囲や復元精度に問題があるために, 広域で複雑な屋外環境を精度良く復元するには至っていない. 本公演では,複数の動画像と三次元位置が既知の基準マーカを入力として用いることで, 特徴点追跡に基づくカメラパラメータの自動推定と多視点ステレオ視により, 広域で複雑な屋外環境を精度良く復元する手法について紹介する.