相田建 | 杉本謙二 | 西谷紘一 | 笠原正治 |
発表題目:ネットーワーク制御による倒立振子の安定化実験
発表概要:近年、インターネット通信技術の発展は目覚しいものがあり、ネットワーク通信を用いた遠隔制御が可能となっている。しかしながら、インターネットはベストエフォート型ネットワークであり、遅延のゆらぎや輻輳時におけるデータロスは避けられない。本研究では、典型的な不安定系である倒立振子をインターネット通信により安定化するシステムを作成し、これらの問題をプロトコル開発とフィードバック制御則の両面から検討する。 | |||
伊藤敬彦 | 松本裕治 | 植村俊亮 | 乾健太郎 |
発表題目: カーネル関数を利用した共引用分析の拡張
発表概要: 技術論文の類似度を計測し手掛かりとして用いることで、必要とする論文の関連論文を検索することができる。このような情報はサーベイ活動を行なう上で大変有益である。リンク関係から論文の類似度を計測する手法として共引用分析(同じ論文から参照される回数)と書誌結合(同じ論文を参照する回数)が古くから使用されてきた。しかし、これらの手法では同一の論文に対して参照、被参照をしている論文同士のみに類似度が定義される。それに対し、我々は「似た論文を参照する」もしくは「似た論文から参照される」という情報を抽出する。これにより、同一の論文に対して参照(被参照)をしていなくとも適切に類似度を求めることが可能となる。具体的には、近年活発に研究が行なわれているカーネル法の中から、diffusionカーネル と von Neumannカーネルを使用した。また、von Neumannカーネルと論文の重要度を算出するアルゴリズムであるHITSとの類似性とそれに起因する影響について言及する。 | |||
松村憲和 | 湊小太郎 | 植村俊亮 | 杉浦忠男 |
発表題目:<題目>木構造診療録類似検索手法の開発
発表概要:<概要>診療録は、ある患者のある時点のある項目についての詳細データの集合とみなすことができる。個々の詳細記述には、数値データ、順位データ、カテゴリーデータが混在し、木構造に配列させることにより多くの部分が表現できると報告されている。診療支援機能には、過去のデータベースから類似症例を検索したり、知識ベースからマッチする知識を検索し情報提示したりするといった機能を加えることにより実現できる。診療支援機能の実現には、木構造に配列したデータ群のマッチング手法を確立する必要がある。 我々は、同じ木構造をもつ診療録間の類似度を求めるアルゴリズムを開発した。根以外の全てのノードは項目を表しており、属性として詳細データがある。この個々の詳細データ間には予め類似度を与えておく。階層構造に対して本手法は、ノード数が最小の部分木におけるデータ間の類似度から求め、最後に木全体の診療録間の類似度を求めた。各部分木における類似度は、詳細記述データ間の類似度の乗算により求めた下位層の複数の部分木における類似度を加重平均して求めた。類似性を評価するデータに対して結果が与えられない時は、出現頻度が低いものに重みを大きく与えた。この方法を耳の記述について、与えられた診療録と類似する診療録をデータベースから検索させた。結果が与えられる時は、最急降下法を元にした教師あり学習により重みを決定した。この方法を、エルゴ負荷心電図検査について評価した。12誘導の心電図の運動負荷後のST部の変化という階層構造を持つデータについて類似性を評価し、冠動脈造影検査の狭窄病変データを教師とした。本手法は、データベースから最も類似するものを検索する意味では相対的な評価となり、検索結果との間の類似性をこの指標からある程度知るという絶対的な評価にもなる。このマッチング手法を応用することにより、過去データから類似する症例を検索することができる。 | |||
久保雅洋 | 関浩之 | 植村俊亮 | 楫勇一 |
発表題目:<題目>印刷文書に対するタイムスタンプシステム --2次元バーコード、インターネットを利用した簡便な方法
発表概要:<概要>紙などに印刷された文書に対する偽造、改竄等の不正は長年にわたって 社会的な問題となっており、現在でも決定的な解決手法は確立されていない。 署名、すかし、マイクロ文字印刷等の物理的複製防止技術を応用して、印刷文 書の偽造や改竄を防止することも考えられるが、一般に、これらの技術の実現 や検証には大きなコストと高い技術力が必要となる。近年、電子署名したデータを印刷文書に記録し、改竄検証に利用する方法が提案されているが、電子署名を利用する方法には、公開鍵証明書の有効期限や失効、署名者自身の不正には対応できないという問題点がある。これらに対する一つの有効な手段として、信頼できる機関によるタイムスタンプの発行を受けるという方法がある。 そこで本研究では,タイムスタンプと2次元バーコードを利用して,印刷文書 に対しても電子データと同様に,存在証明,完全性証明を可能とするシステム を提案する.提案システムはWebを介して利用可能になっており,誰でも簡単に印刷物へのタイムスタンプを得ることが可能である。 | |||