新井イスマイル | 砂原秀樹 | 山口英 | 藤川和利 |
発表題目:メタデータによるTPOに即した属性管理および情報検索
発表概要:本研究では、Semantic Webにて提案されたメタデータフォーマット であるRDF を利用して、WWW検索者のTPOの変化を表現し、それらのメタデータ と検索対象のメタデータをマッチングさせる検索機構の構築を目的とする。こ れにより従来の全文検索でのキーワード入力の手間の軽減される。またフォー マットを規定したメタデータを検索対象とする事で全文検索よりも効率のよい マッチングが期待できる。 | |||
田坂和之 | 砂原秀樹 | 山口英 | 藤川和利 |
発表題目:
Internetを通じて実空間情報を収集・加工・提供するフレームワークの構築
発表概要: 現在、実生活の中でInternetが普及してきている。そして近年、疑似空 間を取り扱ってきたInternetは、実世界の生活基盤になるために、Internet上 において現実の空間(実空間)を構築する必要がでてきた。これは、実空間に存在 する情報を、Sensorなどにより取得し、Internetを通じて収集・加工することに より実現している。しかし実空間に存在する情報の収集不足、各Sensorの仕様に よるアクセスの制限など様々な問題が存在する。そこで本研究では、実空間に存 在するできるだけ多くの情報を収集し、各センサの仕様に依存せず、実空間情報 の提供可能可能なフレームワークを構築する。これにより、Internetの「疑似空 間」上に、より「実空間」に近いものを構築する事を目指す。 | |||
広渕崇宏 | 砂原秀樹 | 山口英 | 藤川和利 |
発表題目:IPデバイス空間実現にむけた周辺機器制御機構の研究
発表概要:IPネットワークの普及と広帯域化により、 IPを媒体とする計算機の周辺機器制御の必要性が高まると考えられる。 そこで、計算機のすべての周辺機器をIPネットワーク上に位置付けるIPデバイス空間を 提案する。これにより、IPネットワーク上のすべての周辺機器に対するSeamless なアクセスを実現する。 本研究では、 既存OSのゆるやかな改変によるIPデバイス空間への対応とIPを媒体とするデバイス制御手法の構築に取り組む。 本発表では、提案手法の説明をした後、現在の実装状況と今後の予定を述べる。 | |||
亀井仁志 | 砂原秀樹 | 山口英 | 藤川和利 |
発表題目:分散環境における利用環境統一を目的としたファイルシステムに関す
る研究
発表概要:現在個人が利用する計算機は複数台となり、またノートパソコンや PDA、携帯電話など様々な種類の端末がある。そして、モバイルコンピューティ ングの発達により様々な場所でログインや接続をするようになってきた。それは、 HOTSPOTに代表される移動ノードが接続する場所も考えられ、また、複数の計算 機を利用することもある。それらにおいて、ノード環境の違いをユーザ自身が吸 収しなればならない。その問題を解決するための利用環境統一を目的としたファ イルシステムを目標とする。 | |||
池田篤俊 | 小笠原司 | 杉本謙二 | 松本吉央 |
発表題目:画像計測を用いた初期滑りの工学的利用方法の提案
発表概要:本研究では接触面で発生する初期滑りを画像計測によって検出し,初期滑りを工学的に利用する方法を提案する.初期滑りとは球状弾性体と剛体平板の接触において確認されている現象であり,接触面の滑りが周辺部から発生し徐々に中心部に広がっていく現象を指す.初めに初期滑りを利用したポインティングデバイスの開発について述べる.初期滑りによる接触面の変形を検出しポインタを操作する手法について述べる.さらに指紋変形による偏心度と指の移動量および接触面に働く力の関係を解析する.指を固定しセンサをX, Y, Zの3軸に移動させる実験を行い, 偏心度と指の移動量および接触面に働く力を同時に計測した. 計測結果よりポインティングデバイス移動量決定手法の妥当性を示した.また今後の予定として,グリッパに初期滑りが検出できるセンサを搭載し初期滑りを用いた把持力制御について述べる. | |||
堀池元樹 | 山本平一 | 関浩之 | 岡田実 |
発表題目:無線変復調LSI化を容易にするシミュレーション環境の開発
発表概要:無線通信の変復調部LSI化をする場合は、C++によるシミュレーションでのアルゴリズム検証、HDLによる論理シミュレーション検証、FPGAでの検証、LSI化した後の実機検証というプロセスで設計される。その問題点としてシステム設計に入ってからLSI化までにシミュレーションの占める時間が長いことや、C++でのアルゴリズム検証の際に後に控えているハードウェア設計との協調がとれていないこと、またプログラム自体に標準化されたものがないためにプログラムが再利用されていないことなどがあげられる。そこで今回はそれらの問題点を全部含めた解決法として、C++のアルゴリズム検証の時点のプログラムから直接LSI化できるような仕組みの開発を説明し、これまでに開発したものについて説明する。 | |||
佐保田圭介 | 植村俊亮 | 関浩之 | 宮崎純 |
発表題目:<題目>情報検索支援のためのブックマーク解析手法
発表概要:<概要> Web 検索エンジンによって得られる大量の検索結果の中から,個々の利用者が 所望の情報を取得することは極めて困難であるため,有用な情報だけを取得す る手法の提案が望まれている.そこで,本稿では協調フィルタリングとブック マークの構造を用いたフィルタリングを共に用いて,Web情報検索を支援する システムを提案する.本研究では,ブックマークはそれを作成した人の Web ページに対する有用な知識の集合であると考えているため,ブックマークされ ている Web ページだけではなくその構造も有用な知識であると考えている. したがって,閲覧している Web ページの持つキーワードを利用して,他の利 用者がブックマークしている Web ページを推薦する協調フィルタリング機能 を実現し,さらに協調フィルタリング機能によって推薦された Web ページを, ブックマークの構造を利用するフィルタリング機能を用いて厳選し,最終推薦 Web ページとして提示するシステムの実現を目指す. | |||
保科浩二 | 山本平一 | 関浩之 | 岡田実 |
発表題目:
並列組合せ伝送を用いた準同期マルチコードCDMAに関する研究
発表概要: CDMA(Code Division Multiple Access)は、第3世代携帯電話に用いられており、周波数利用効率が良いという特徴がある。 CDMAでは、従来のFDMAやTDMAと比較して容易に高速化することができ、マルチコードCDMAは通信チャネルに空きがある場合に、1ユーザが複数のコードチャネルを占有することで高速化する方式である。 移動局から基地局への上り回線では、ユーザ毎に通信開始時刻や通信距離が異なり、完全な同期が困難であるため、拡散符号の相互相関特性により、他局間干渉が発生してしまう。 上り回線でマルチコード伝送を用いる場合には、他ユーザからの干渉がより大きくなるため、同期が多少ずれても干渉を抑えて通信を行なうことが可能な準同期CDMA方式を用いることが考えられる。 これまでの準同期CDMA方式では、割り当てることができるチャネル数が少ないため、マルチコード伝送には適さなかった。 本研究では、準同期マルチコードCDMA方式に、限られたコードチャネル数の中でもより多くの情報を伝送することができる並列組合せ伝送を適用することを考える。 本発表では、提案方式の説明をし、これまで得られた結果から提案方式の有効性を示すとともに、今後の課題について述べる。 | |||
峠田正樹 | 横矢直和 | 小笠原司 | 山澤一誠 | |
発表題目:歩行動作によるネットワークを介した移動ロボットの遠隔操縦 発表概要:新しい移動ロボットの遠隔操縦の手法を提案する。本手法では遠隔地に存在する移動ロボットからの映像をネットワークを介してユーザに提示する。その映像を見ながらユーザが歩行装置上で歩くことにより移動ロボットの操縦を行う。画像表示においては遠隔地の画像獲得に全方位画像センサを用い、得られた画像を大型没入型ディスプレイに広角の画像で出力する。この手法は直感的に分かり易いという特徴を持つ。本研究では実際にプロトタイプシステムの構築を行い、その有用性について検討する。 | ||||
阿部洋志 | 鹿野清宏 | 小笠原司 | 猿渡洋 | |
発表題目:MISO拘束ICAに基づく優決定ブラインド音源分離に関する検討
発表概要: ハンズフリー音声認識システムでは、マイクロホンへの妨害音の混入により認識精度が低下する問題がある。これに対し、妨害音が混入した観測音のみを用いて目的音を推定するブラインド音源分離(BSS)と呼ばれる技術が存在する。近年では、独立成分分析(ICA)に基づく様々なBSSアルゴリズムが提案されている。 本研究では、ICAの一手法であり収束の安定性に優れる周波数領域ICA (FDICA)に注目する。その上で、高精度な分離を目的として音源数より多いマイクロホン素子数を用いたFDICAに関して検討する。 本発表では、最初にFDICAにおける素子数と音源分離性能の関係を調査する。その結果、FDICAが持つ本質的な問題により、学習が安定におこなれないことを指摘する。次に、この点を解決する新たな分離手法であるMultiple-Input Single-Output (MISO)拘束ICAを提案する。最後に、残響環境下における音源分離実験により提案手法の有効性を検証する。 | ||||
阪本浩一 | 鹿野清宏 | 小笠原司 | 猿渡洋 | |
発表題目:Griffith-Jim型適応アレーと環境適応法を統合したハンズフリー音声認識
発表概要: 実環境において,ユーザがマイクロホンを意識することなく,より自然に音声認識を行うことができるハンズフリー音声認識の実現が望まれている.ハンズフリー音声認識では,ユーザとマイクロホンが離れているためユーザ以外の干渉音の影響が問題となり認識性能が低下する.現在ではマイクロホンアレーによる雑音を抑圧する手法が研究されているが,実環境下でさらに認識率の向上を図るには音声認識システム全体としての性能向上を図る必要がある.本発表では,マイクロホンアレーと環境適応法を統合したハンズフリー音声認識について述べる. | ||||
鈴山博史 | 小笠原司 | 川人光男 | 石井信 | |
発表題目:強化学習における報酬関数の設計
発表概要:ロボットに目的の行動を獲得させる手法として強化学習がある.強化学習では, 状態に対する正解行動を明示的に与えるかわりに,報酬と呼ばれるスカラーの 評価値を与える.学習者は環境とのインタラクションを通して,積算報酬を 最大化するような行動を獲得することができる. ただし学習がうまく進むためには,適切な報酬関数を設計する必要があり, 従来は設計者が試行錯誤を通して報酬関数を与えていた. 本研究では,強化学習に用いる報酬関数を進化的手法を用いて獲得する手法を 提案する.報酬関数は報酬の候補を入力とした単純な線形結合ネットワークで 表現され,その結合重みが進化的手法における個体となる. 今回の発表では,移動ロボットの行動獲得の問題に対して,異なる報酬関数を 用いた場合の学習結果を示し,報酬関数の違いが強化学習に与える影響について 述べる. | ||||