新田 益大 | 応用システム科学 | 杉本謙二 |
発表題目:独立成分分析の手法を用いた外乱分離とシステム同定
発表概要:システムを制御しようとするとき,まず第一に行うのが,システムそのものである伝達関数を求めることである.しかしシステムが複雑化する今日では伝達関数を解析的に求めるのが困難であり,入出力関係から伝達関数を求めるシステム同定が重要視されている.ところでシステム制御においては,系を乱す外乱(ノイズ)は制御性能に悪影響を与えることが知られており,これを除去することは有意義である.そこで本発表では伝達関数と外乱を同時に推定する手法を提案する.外乱とその他の信号は独立であることを利用するとブラインド分離問題に帰着し,独立成分分析の手法を用いることで同時推定が可能となる.しかし動的システムを線形拡張モデルとして定式化しているため,独立成分分析をそのまま適用できない.独立性の基準としてKullback-Leibler情報量を考え,これが情報エントロピーで書けることを利用したアルゴリズムを提案し,その有効性をシミュレーションにより確認したので報告する. | ||
福井 勝宏 | 音情報処理学 | 鹿野清宏 |
発表題目:隣接分析窓間におけるスペクトルピーク差情報を用いた連続和音の音高認識
発表概要:メロディを譜面にする作業を採譜という.採譜は熟練した音楽家だけが持つ高度な技術であり,音楽非熟練者にとっては非常に困難なものである.そこで,コンピュータを使い誰でも容易に採譜ができるような自動採譜システムの研究が盛んに行われるようになった.その研究の一環として,基本となる音楽音の主要構成要素である音高についての自動抽出の研究が行われている.従来の音高認識システムは,周波数分析において非常に多くの観測点を必要とするため音高変化に対処しづらく,過渡部での正確な音高認識が困難であった.そこで本発表では,(1)過渡部でも適切に音高を同定でき,(2)パワースペクトルのピーク抽出を行うことにより混合音の連続和音に対処でき,(3)個々の楽器の音響特性を必要としない,ことを特徴とする新しい音高認識手法を提案する. | ||
真嶋 利彰 | 言語設計学論 | 渡邉勝正 |
発表題目:オブジェクト指向プログラミングによるデータベースアプリケーション開発手法 | ||