ソフトウェア基礎論
Foundations of Software Science


講義内容

 ソフトウェアを設計する際に大切なことは,まず目的に応じて対象をモデル化し,対象の性質を明らかにするための方法論をもつことである。理論的考察は方法論の確立に重要である。このような観点に立った知識工学への理論的アプローチとして,本講義前半では,データベース理論を取り上げ,重要な概念と方法論を紹介する。後半では,無線通信技術を応用したプロトコルやネットワークミドルウェアについて解説する。

(1)データベース理論  
   データベースにおける質問言語に関する理論的な事柄を説明する。
  1. 関係代数, 関係論理  
  2. 一階述語質問 
  3. 再帰質問
  4. 否定を含む再帰質問

(2)無線通信技術とミドルウェア  
   モバイルエージェントや分散オブジェクト,無線通信技術を応用した
  ネットワークミドルウェアなどについて紹介する。  
  1. 無線通信技術  
  2. ネットワークミドルウェア  
  3. 分散協調システム  
  4. モバイル通信プロトコル


教科書

特になし:講義ノートを配布


参考書

授業中に紹介する


前提とする知識

(必ずしも先修条件ではない)

(1)について  
 アルゴリズムとデータ構造 ( アルゴリズム概論 ) 
 形式言語理論,計算可能性 ( 計算理論I )  
 一階述語論理 ( 人工知能基礎論 ) 

(2)について  
 情報ネットワークについての基礎知識を習得していることが望ましい

成績評価方法及び基準

(1)試験により成績を評価する。
(2)レポートにより成績を評価する。

 


情報学研究科 教務WG
Last Update:2002/08/14