ゼミナール発表

日時: 11月29日(金) 2限


会場: L1

進行係: 上野 敦志 助手
0251122 村田  賢 知能情報処理学 木戸出 正繼
発表題目:時系列センサ情報を用いた体験映像のセグメンテーション
発表概要:一生分の体験映像を保存できる時代が近づいているが,映像をそのまま見たのでは一生かかってしまう.そのため,ユーザの体験映像を自動で編集する研究が近年行われてきている.本研究では,ユーザの編集要求をセンサ情報より読みとり,自動で体験映像の編集を行うことを目的とする.
0251135 林  龍日 知能情報処理学 木戸出 正繼
発表題目: 三者対話に基づいたコーディネーター役の介入方法のモデル化

発表題目:<題目> 三者対話に基づいたコーディネーター役の介入方法のモデル化
発表概要: 近年、コンピューターの性能の急速な向上と情報処理技術の発展によって、自然言語処理や音声処理を中心とした対話研究が進んでいる。従来より人間と人間の対話、あるいは人間とコンピューターの対話を扱った研究が多種多様に存在するが、そのほとんどは1対1の対話を扱ったものであり、複数人の話者の対話を支援する研究はあまり行われていなかった。本研究では、目標を持って対話する複数人の対話を支援するために、対話に対するコーディネーター役の介入という点に絞り、対話介入方法のモデル化を行う 。

0251124 柳川 由紀子 像情報処理学 千原 國宏
発表題目:<論文紹介>Properties of Human Skin Color Observed for a Large Set of Chrominance Spaces and for Different Camera Systems
発表概要:画像から顔や手を抽出するさいに,肌色をもちいる事が多い.色空間は数多く報告されているが,どの色空間が肌の抽出を行うのに向いているかは確立されていない.この論文では2種類のカメラシステムで得られた肌色画像を用いて,多数の色空間における肌色の分布を分析し,様々な評価基準をもちいて評価した結果を示している.本発表では評価結果の紹介、および今後の研究方針について述べる。
0251128 山本 雅樹 像情報処理学 千原 國宏
発表題目:論文紹介"A Lighting Reproduction Approach to Live-Action Compositing"
発表概要:バーチャルセットを用いて、三次元CG画像あるいは実画像を用いた背景画像に人物画像を合成させる技術がある。しかし、バーチャルセットと背景画像の光源環境は異なる。この問題点を解決するために、背景画像と人物画像の光源環境を一致させる必要がある。本論文では、背景画像の環境光をバーチャルセットで再現し、直接人に照射することによって違和感のない合成画像を生成するシステムを提案している。本発表では、そのシステムを紹介し、今後の研究方針について述べる。
0251134 李  実英 像情報処理学 千原 國宏
発表題目:光沢の計測とモデリングについての論文紹介
発表概要:光沢は物体の重要な物理的性質である。そのため物体の光沢を計測しモデリングするのは人工物体のリアリティ向上や文化財の保存に必要であると考えられる。光沢は表面反射の鏡面反射成分に依存するため、鏡面反射成分を抜き出す必要がある。今回はtemporal-color space analysis手法と物体表面の各点の強度差を用いる方法を紹介し、今後の研究方針について発表する。

会場: L2

進行係: 浮田 宗伯 助手
0251121 村上 ユミコ 言語設計学 渡邉 勝正
発表題目:論文紹介"Quantum Counting"
発表概要:量子計算のモデルが提唱されて以来、その有用性を示す画期的な量子アルゴリズムが2つ提案されている。本論文では、その2つのアルゴリズムを組み込んだCountingの量子アルゴリズムを提案している。本発表ではそのアルゴリズムについて紹介する。
0251123 森永 英文 ロボティクス 小笠原 司
発表題目:未校正カメラによる視線インタフェースの開発
発表概要:近年、CUI、GUIに続く、コンピュータのインタフェースとしてPUIの研究が盛んに行われている。その中でも、人間が何か行動する際には、対象を見るといった本能的な行動を利用した視線インタフェースが注目されている。しかし、現在までに研究されてきた視線検出方法は初期設定の複雑さや精度など様々な問題を抱えている。本発表では、従来の視線検出に関する研究について紹介し、今後の研究方針について述べる。
0251125 藪上 勝宏 ロボティクス 小笠原 司
発表題目:ビジョンを用いたリアルタイム手形状推定
発表概要: 近年,PC上で3次元情報を扱う機会が増えてきている. しかしながら,入力デバイスはマウスに代表される2次元入力であり, 手形状を用いた3次元入力デバイスを実現できれば,より操作性が向上すると考えられる 本研究ではそのために画像を用いた手の姿勢・形状推定を行っている論文について紹介し, 研究動向をまとめた上で今後の研究方針について述べる.
0251126 山崎 貴宏 自然言語処理学 松本 裕治
発表題目:MEDLINE abstractからのパターン抽出と分類への適用
発表概要:論文検索において, 目的の論文を探し出す際に, キーワードのみを用いた検索ではユーザーに大きな負荷がかかる. 論文の述べる目的, 手法, 背景などの情報を付加することにより, ユーザーの負荷を軽減したい. そのためには論文中のどの部分が何を述べているかを分類する必要がある. 医学論文データベースMEDLINEには, 目的, 手法, 背景, 結論といった情報を明示的にabstractに列挙した論文が数多くある. 本発表では, これらの論文のabstractを用いて, 各部分の特徴的なパターンを抽出する手法と, 得られたパターンを基に行なった分類実験について説明し, 今後の方針について述べる.
0251129 上出 将行 自然言語処理学 松本 裕治
発表題目:Web wrapper の現状について
発表概要:Webのような半構造化された情報源からデータを抽出し、構造化されたデータ ベースに変換することは、それらのデータを他のアプリケーションで利用する際有用で ある。ここで、データを抽出するために情報源との仲介になるソフトをwrapperという。 本発表ではいくつかの論文を通してWebにおけるwrapperのデータ抽出の方法を説明し、 その現状と今後の研究方針について述べる。

会場: L3

進行係: 飯田 勝吉 助手
0251003 淺井 達紀 音情報処理学 鹿野 清宏
発表題目:Interface for Barge-in Free Spoken Dialogue System Using Adaptive Sound Field Control and Adaptive Microphone Array
発表概要:When a dialogue system (computer) communicates with a user, the barge-in sound, i.e., the user utters during utterance of the dialogue system, may occur. In the situation, the recognition performance of user's speech will deteriorate. Moreover, as alternative causes of degradation of a recognition performance, noises such as interfering sound, and reverberation should be considered. Although sound field control using multiple loudspeakers and microphone array has been implemented to solve barge-in problem in the previous research, it is assumed that the room transfer characteristics are previously known. This research aims at the construction of new barge-in free spoken dialogue system using adaptive sound field control and an adaptive microphone array so that it becomes robust against the change of the room transfer characteristics and noise.
0251007 阿部 洋志 音情報処理学 鹿野 清宏
発表題目:音源方位推定を併用した FDICA の多素子化に関する検討
発表概要: ハンズフリー音声認識システムでは、マイクロホンへの妨害音の混入により認識精度が低下する問題がある。これを解決するために、妨害音が混入した観測音のみを用いて目的音を推定するブラインド音源分離(BSS)と呼ばれる手法が提案されている。 近年では、独立成分分析(ICA)に基づくBSS に関する研究が主流であり、収束が安定している周波数領域ICA(FDICA)が広く用いられている。 しかしながら、現在主流である 2 マイクロホン素子を用いた ICA では、拡散性雑音に対して充分な分離性能が発揮できないという問題が存在する。 本研究では、拡散性雑音に対して頑健な音源分離を行うために、素子数を増やした場合の FDICA の手法を提案する。発表では、FDICA を多素子化する際の問題点を指摘し、従来の音源方位推定技術との併用により問題を解決する手法について検討する。
0251127 山丈 浩章 音情報処理学 鹿野 清宏
発表題目:独立成分分析と音響信号処理を組み合わせた ブラインド音源分離・残響除去アルゴリズムの提案
発表概要:ハンズフリー音声認識において主に問題となるのは, 非目的音声の混入と部屋の残響による音声の歪みである. 従来,音源分離と残響除去を情報幾何理論(独立成分分析:ICA) のみに基づいて同時解決する手法が報告されてきた.しかし, 残響除去に関してICAを適用するとその分離音声は過度に白色化されてしまい,音声としての特徴を失ってしまう.一方、音源分離 を伴わない残響除去に関しては,音響信号処理の観点から MINT逆フィルタを用いる手法が提案されているが,この手法は 多音源に対応できないという問題点があった.本研究では, 多音源の分離・残響除去問題を2構造に分解し,音源分離をまず ICAによって解決し,後段でMINT逆フィルタを用いて残響を除去 するという手法を提案する.
0251130 吾買爾江 司馬義 インターネット工学 山口 英
発表題目 : "Abstracting Application-Level Web Security" ついての論文紹介
発表概要:Application-level web security refers to vulnerabilities inherent in the code of a web-application itself (irrespective of the technologies in which it is implemented or the security of the web-server/back-end database on which it is built). Recently application-level vulnerabilities have been exploited with serious consequences: hackers have tricked e-commerce sites into shipping goods for no charge, usernames and passwords have been harvested and confidential information (such as addresses and credit-card numbers) has been leaked. In this paper new tools and techniques which address the problem of application-level web security are discussed. The paper (i) describes a scalable structuring mechanism facilitating the abstraction of security policies from large web-applications developed in heterogeneous multi-platform environments; (ii) present a tool which assists programmers develop secure applications which are resilient to a wide range of common attacks; and (iii) report results and experience arising from the implementation of these techniques and the plan for the research in the future.
0251133 YAN ADIKUSUMA インターネット工学 山口 英
発表題目:Revocation scheme on certificate-based authentication
発表概要:Certificate-based authentication is increasingly become popular choice for security solution in the Internet applications. In particular, certificates are used to distribute public keys associated with the identity of its owner. One of the main concerns with this authentication system is that mechanism for revocation of certificates is required. So each entity can obtain real-time revocation information in order to be able to determine the current revocation status of any certificate at any time. Through this presentation, I would like to introduce a paper that offer a new approach on this revocation mechanism and my research direction as well as future plans.
0251132 王   静 情報基礎学 関 浩之
発表題目:<題目>モデル検査を利用したセキュリティ検証に関する文献調査
発表概要:<概要>インターネットの普及に伴って、情報処理システムのセキュリティ保全が社会的問題になっている,しかし、大規模なシステムに対して, 安全性を人手で確認することは極めて困難である。そこで、モデル検査を利用することによってセキュリティ検証を自動的に行う方法が提案されている。モデル検査とは、ハードウェアやソフトウェアが仕様を満たしているかどうかを調べる代表的な自動検証技術であり、各種検証ツールも開発されている。本発表では、モデル検査を利用したセキュリティ検証の具体例として、ネットワーク脆弱性解析法を紹介し、また、モデル検査を利用したセキュリティ検証に関する既存の研究を比較する。最後に、発表者自身の今後の研究方針について述べる。