0151045 | 榊原章仁 | 木戸出正繼、横矢直和、河野恭之 |
発表題目:視線履歴を用いた注視物体抽出
発表概要:コンピュータで実世界の状況を理解するためには、撮影された画像を解析し画像内の対象物体領域を抽出することが非常に有用である。このために、エッジ検出、領域分割という二つの相補的なアプローチがある。しかし、エッジ検出における過分割の問題や領域分割における領域判定基準があいまいであることなど様々な問題があり完全な領域抽出の手法は提唱されていない。本研究では実世界上のポインティング、また領域判定のヘルプとして視線履歴情報を用い、エッジ情報と領域情報を併用した領域抽出を行うことにより、より良い抽出精度を目指す。 | ||
0151052 | 白石達也 | 鹿野清宏、横矢直和、Nick Campbell、猿渡洋 |
発表題目:実画像を用いたコーパスベース方式による発話顔画像合成手法
発表概要:近年のコンピュータ性能の向上により,情報環境と人間が接する機会が増加しており,それに伴い人と機械の円滑なコミュニケーションが求められている.このような現状から,人と機械をとりもつマンマシンインタフェースの開発が重要となる.本研究では,人と機械の自然なコミュニケーションツールの開発を目的とし,発話時における顔画像合成を検討する.本報告では,実画像を用いたコーパスベース方式による発話顔画像合成法の一例を紹介し,今後の展望について述べる. | ||
0151095 | 前田哲裕 | 小笠原司、横矢直和、松本吉央 |
発表題目:ランドマークの方位角情報のマッチングに基づく自己位置推定
発表概要:環境中の目印(ランドマーク)を利用して ロボットの自己位置を推定する問題において、 ランドマークの方位角を3つ以上観測でき、 それらがどのランドマークのものかを識別できれば、 三角測量の原理から解析的に自己位置を求めることができる。 しかしながら、観測角がどのランドマークのものかを識別できず、 対応が取れない場合は解析的に解を得ることは難しい。 そこで本研究では、 予め計算・記憶しておいた環境中の各位置におけるランドマークの方位情報と、 センサによって実際に観測したランドマークの方位情報とをマッチングし、 最もマッチする位置を探索することで自己位置を推定することで 観測角とランドマークの対応が取れない場合でも有効な手法を提案する。 | ||
0151007 | 板谷夏樹 | 杉本謙二、山本平一、笠原正治 |
発表題目:Wired-Wirelessネットワークを考慮したTCPの性能改善手法の提案と評価
発表概要:将来の情報通信社会として、インターネットを核としたユビキタスネットワーク社会が形成されると考えられ、そこでは移動体からのネットワークアクセスが増大すると予想される。携帯端末からのアクセス系は Wired-Wireless ネットワークから構成され、そこでは TCPが中心的なトランスポートプロトコルとして利用されると考えられるが、Wired-Wireless ネットワークでは無線系の回線速度の変動により、TCPの性能が著しく低下することが知られている。本発表では、正確な帯域推定を行うことでWired-Wirelessネットワーク上でのTCPの性能を改善することが可能であることを述べる。また、正確な帯域推定を行うためのフィルタおよびフィルタパラメータの設定の重要性について述べ、帯域推定のためのフィルタパラメータを動的に設定することでWired-WirelessネットワークでのTCPの性能を改善する手法を提案する。 |
0151062 | 玉井保子 | 渡邉勝正、藤原秀雄、木村晋二 |
発表題目:自律オブジェクトを用いた列車運転整理計画システムの提案
発表概要:ソフトウェアの複雑化に伴い、ソフトウェアの柔軟性に対する要求が増加している。 本発表では、一般的に定式化不可能であり、従来手法では非常に困難である、鉄道シス テムにおける運転整理の問題を取り上げる。 そして、自立的な状態認知と機能を有するアクティブソフトウェアの概念を導入し、 動的結合が可能な関数とその起動条件の記述を用いて本問題の新たな解決手法を提案 する。 | ||
0151070 | 土井伸洋 | 渡邉勝正、藤原秀雄、木村晋二 |
発表題目:Cプログラムからのハードウエア生成における浮動小数点演算のビット長最適化
発表概要: 近年C言語などの高級言語からハードウエアを自動生成する手法が急速に実用化 されつつある。ハードウエアの実現においてはレジスタのビット数が 面積や速度に大きな影響を与えるため、人手で最適なビット長を指定するのが 一般的であるが、設計者には大変な負担となる。そこで、実数演算に着目した ビット長の最適化アルゴリズムを提案する。 実数演算を計算機上で浮動小数点演算として処理する場合、必ず誤差 が発生する。本手法ではこの誤差を考慮し、ユーザーが指定した精度を 保証するために必要なビット長を自動的に推定することができる。 本手法により、実数演算を含んだC言語プログラムから必要なビット長を 推定し、ハードウエアを生成できることを確認した。 | ||
0151099 | 松本剛英 | 渡邉勝正、藤原秀雄、木村晋二 |
発表題目:高機能組み込みプロセッサの検討と実装
発表概要:近年、組み込みプロセッサの需要は拡大し、多くの機器に用いられている。また、メディア処理や暗号処理など組み込みプロセッサへの要求は高機能なものになって来ている。本研究では、このような高機能な処理を実行する事を考慮した組み込みプロセッサのアーキテクチャについて検討する。発表では提案するプロセッサの特徴を述べ、高機能処理を実現する為に採用した、SIMD、命令レベルの並列化、マルチスレッドアーキテクチャについて述べる。 | ||
0151014 | 内山哲夫 | 藤原秀雄、渡邉勝正、井上美智子 |
発表題目:連続可検査性に基づくシステムオンチップのテスト容易化設計における面積オーバヘッドとテスト実行時間の相互最適化
発表概要:半導体集積技術の進歩により,システムを 1 つの LSI 上に実装可能になった(システムオンチップ、SoC )。コアベース SoC 設計においては,コアと呼ばれる機能ブロックの単位で設計を行う。コアベース SoC のテストでは、テストパターンは各コアに対して提供されるので、SoC に埋め込まれたコアに対してテストパターンを印加し、その応答を観測するためのテストアクセス機構が必要となる。本研究では SoC の連続可検査性を定義し、与えられた SoC がその性質を満たすようにテスト容易化設計を施すことを目的とする。その際、面積オーバヘッドとテスト実行時間を相互最適化し、テスト容易化設計を行なう。 |
0151101 | 松本義秀 | 山口英、砂原秀樹、森川浩之、門林雄基 |
発表題目:Peer-to-Peerネットワークを用いたWeb Cacheの提案
発表概要:近年Peer-to-Peer(P2P)と呼ばれるクライアント同士の接続方式が注目されている。このサーバを介さず自律分散的に働くP2PをWeb Cacheへ適用する。 従来のWeb Cacheは大規模なLAN環境に最適化され、小規模なLAN環境や個人ユーザにとって効果が薄いことが問題とされてきた。提案システムでは各ユーザのローカルキャッシュを共有し、P2Pネットワークを用いて検索を行なう。このことにより、Web Cacheを個人ユーザにも適用することが可能である。また、P2Pを用いることでコストが全くかからず、耐故障性に優れたシステムが構成できる。 | ||
0151110 | 森田真司 | 横矢直和、砂原秀樹、山澤一誠 |
発表題目:全方位画像センサによるネットワークを介した遠隔監視システム
発表概要:近年,ビルのような複数の部屋や複数のビルを一括監視する場合に代表される遠隔地の監視への要求が高まっている.従来の監視システムの多くは固定カメラや可動カメラを使用しているため,環境全体の画像を取得できない.一方,全方位画像センサを使用した監視システムは常に環境全体を監視することができるが,ネットワークを用いた実装ではないため,ビル全体など多くのセンサを必要とする環境には適用できない.以上より,本研究では全方位画像センサとネットワークを利用した分散処理による実時間監視システムを開発した.本システムはサーバ/クライアントモデルであり,まずサーバ側において監視したい環境を全方位画像センサによって撮影し,その画像より移動物体を出し,センサからの移動物体の方位を推定する.その全方位画像と方位情報をネットワークを利用してクライアント側に転送し,時系列の方位情報を用いて移動物体の同定を行い,物体方向の画像提示による追跡を行う. | ||
0151128 | ABDUL AZIS TRI KARTIKA | 山口英、砂原秀樹、門林雄基 |
発表題目:多人数かつ広帯域に対応するアプリケーションレイヤーマルチキャストの研究と開発
発表概要:次世代インターネットでは新たにインターネットサービスが期待されている。多人数かつ広帯域に対応するアプリケーション開発のためのシステムも必要としている。一方、何十年もかけてネットワークレイヤーマルチキャスト(IPマルチキャスト)がいまだにまだ普及していない。そこで、アプリケーションレイヤーマルチキャストの活躍も期待されている。本研究では、階層的な構造からなるNICEプロトコルを元にして、多人数かつ高帯域幅に対応させるための改善方法を提案し、その特性を評価する。改善しようとしているプロトコルは主により丈夫なトポロジーが得られるため、かつlatencyとstressを少なくするためである。また、クラスターサイズに関連するパラメータを検討しながらシステムの性能評価を行う。 |